時計好きの皆さん、時計の雑学どれくらい知っていますか?
そんな時計の雑学力を測るクイズ8問を出題したいと思います。
あなたは何問解けるでしょうか??
この問題を通して、時計の理解を深め、博学になりましょう!
目次
時計の雑学クイズ 8問
それでは早速10問挙げていきたいと思います。
※諸説ある場合があるので、正解は一つとは限りません。
第一問: 時計の針が右回りの理由は?
第二問: 日本の6月10日「時の日」は何を記念した日?
第三問: 大航海時代、航海者が主に活用したのは何時計?
第四問: 壁掛け時計の英語名はクロック。その語源は?
第五問: なぜスイスで時計産業が発展したのか?
第六問: クロノメーターの父とも言えるジョン・ハリソン、彼の元々の職業は?
第七問: 時計の頂点はなぜ「12」なのか?なぜ「0」ではないのか?
第八問: 時計の文字盤でローマ数字の4を「IV」ではなく「IIII」とするのはなぜか?
解答
第一問: 時計の針が右回りの理由は?
A. 時計の始祖である日時計が誕生したエジプトは北半球で、影が右回りであったため。
紀元前4000年: 古代エジプトで【日時計】が発明される。
地面に木の棒を立てて、地面に写った影の位置で時間を把握していた。
第二問: 日本の6月10日「時の日」は何を記念した日?
A. 671年、天智天皇が水時計を用いて鐘をならし、初めて民に時刻を知らせた日が、現在の「時の日」
紀元前3500年: 日時計の弱点である夜や雨の日でも使える【水時計】が発明される。
バケツのような土器の底に小さな穴を開けて、水の減り方で時間を把握していた。
ちなみに、この水時計は長い事使用されている。
第三問: 大航海時代、航海者が主に活用したのは何時計?
A. 砂時計
優秀な水時計であったが、寒い日は凍ってしまい、暑い日は水が蒸発してしまう。また揺れに弱いという弱点があった。
それを克服するため誕生したのが【砂時計】である。
この砂時計は揺れに強いという特性を活かして、1500年頃の大航海時代では、名だたる航海者達に愛用されていた。
かの有名なバスコ・ダ・ガマは砂時計を18個航海に持って行ったと言われている。
第四問: 壁掛け時計の英語名はクロック。その語源は?
A. ラテン語の鐘(Clocca)
1300年頃: イタリア北部で、高い塔の上からロープに繋いだ重りを降ろし、歯車を回して自動かつ決まった時刻に鐘が鳴るようにした機械式時計が発明された。。
第五問: なぜスイスで時計産業が発展したのか?
A. フランス国内の宗教戦争で、多くの時計師がスイスのジュネーブに逃げてきたため。そしてジュネーブは、緑豊かで水車という動力にも恵まれていたため。
1500年代後半: 一方でカトリック教会はバチカンのサンピエトロ大聖堂を改修する為、多額の資金を必要としており、免罪符という、「お金さえ払えば罪が軽くなるよ、天国行けるよ」というインチキ紙切れを売りまくった。
特にドイツでは爆売れしており、これに憤慨したルター(ドイツザクセン州出身)が異議を唱えた宗教改革がヨーロッパ中に広がった。
特にフランスでは、ユグノー戦争と呼ばれる内乱に発展し、多くの人々がスイスのジュネーブに逃げて来た。
彼らの中には時計師も多く、緑豊かで水車という動力にも恵まれていた事から、今日まで続く時計産業の中心地として基盤が作られた。
第六問: クロノメーターの父とも言えるジョン・ハリソン、彼の元々の職業は?
A. 大工
1700年ごろ: 大航海時代の到来により、ヨーロッパ諸国が我先にと新大陸や未開の地を求めて数々の航路を確保していったが、海難事故も頻繁に起きていた。その理由は、船の正確な位置が割り出せない事にあった。
今でこそGPSがあるが、当時は太陽や星を六分儀という機器で計測して、位置を割り出していた(私も大学時代、同様の方法を訓練させられていた。最初のころは、計算ではじき出すのに自分の位置を割り出すのに2時間はかかった。1か月毎日続けていくうちに、最終的には30分程度にまで短縮できるようになった)。
しかし、その計算のために、揺れる船上でも正確に時間を刻む【マリン・クロノメーター】が必要なのだが、技術的に正確な時計を同様の激しい船に置く事はできなかったのだ。
そこでイギリスは、1714年に、正確に船の位置を割り出せるようにしたものには2万ポンドの賞金(現在で言う数百億円)を与えるという法律を制定した。
これに我こそはと、多くの学者や技術者、時計師などが研究を始めた。ところが、このショーレースを勝ち抜けたのは、意外にも、一人の大工だった。
彼の名はジョン・ハリソン。大工の家計に生まれ、彼もまた大工の端くれであった。彼は6歳のころ天然痘にかかって、静養していた時に父が贈ってくれた時計の動きに心惹かれたという。
成長すると、父親の仕事を手伝いながら独学で機械工学を学び、20歳の時、仕事の合間に作った時計の性能の良さが近所で話題となり、いつしか時計師として生計を立てるようになった。
庶民出身の彼をよく思わない議会や他の研究者からの妨害を受けながらも、彼はこのショーレースに情熱を注ぎ、いくつもの実験機を経て、1764年にH5という時計を完成させた。これは5か月間の航海で誤差15秒という驚異的な精度を誇った
しかし、やはり彼をよく思わない勢力の妨害工作により、賞金は払われないままであった。
時の国王、ジョージ3世は、これに激怒し、国王隣席の下で実験をさせた。その実験で、1日の誤差0.07秒という記録を叩き出し、ついに賞金を受け取る事ができた。ハリソンが既に80歳になっていた時だった。
この正確さはハリソン・クロノメーターと呼ばれ、今日の時計の正確さの指標である【クロノメーター】に繋がっている。
ちなみに、”腕時計”で初めてクロノメーターに合格したのはロレックスである。
第七問: 時計の頂点はなぜ「12」なのか?なぜ「0」ではないのか?
A. 「0」という概念が発明されたのが、時計ができるよりも後であったため
時計ができたのは紀元前であるが、0という概念が発明されたのが5世紀ごろのインドと言われている。
また、時計の元となった天体観測の時間計測では12進数や60進数が便利であることも一因と考えることもできる。
第八問: 時計の文字盤でローマ数字の4を「IV」ではなく「IIII」とするのはなぜか?
A. フランス王シャルル5世が「朕(ちん)の V から I を引いてはならぬ」とお抱え時計師に命じたため
その他に、単に見た目が良い、バランスが良い、見やすいためという説もある。
まとめ
いかがだったでしょうか?皆さんは、何問解けましたか?
普段何気なく目にしているものや、常識となっていることでも、必ずその成り立ちがあり、そこを知ると「なるほどな~」と納得することが多々ありますよね。
時計の針が右回りなんて、当たり前すぎて何の疑問にも思いませんでしたが、紀元前の日時計から来ていることを知ると深く納得できます。
いや~時計って深いですね~。
今回の問題は、知ってて当然?時計の歴史6000年総まとめ【全ては一本の棒から始まった】から多く出題しています。合わせてご覧ください。
それでは、また!ありがとうございました!