人気時計ブランド17社のオーバーホール料金と特徴まとめ【保存版】

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はい皆さんこんにちは~。腕時計のある人生、RYです。

先日、Youtubeのコミュニティで、動画の長さは何分が見やすいですか?というアンケートを取らせて頂いたのですが、結果はこのようになりました!

なんとですね、半数の方が10分前後、26%の方が15分前後ということで、ほとんどの方が短めの動画希望という結果になりました。

私個人としては20分ぐらいが好みだったので、衝撃でした(;^_^A 大変勉強になりました!なんと3日間で777名の方に投票していただき、本当にありがとうございました。

ということで、今日から基本的には短めの動画を目指して頑張っていきたいと思います。長い動画は前後半に分けようと思います。

ではさっそく、今日のテーマに入っていこうと思うのですが、ズバリ!「人気時計ブランド17社のオーバーホール事情」についてです!

先日の動画のコメントで、オーバーホールの基本料金について取り上げてほしいとのコメントを頂いたので、急遽動画を撮ってみました。コメントありがとうございました!

(今まで頂いたリクエストはメモしているので、一つずつ動画にしようと思っています)

今回の内容を5つに分けると、

  1. そもそもオーバーホールとは
  2. オーバーホール基本料金(まとめ表)
  3. 各グループの特徴
  4. RYはオーバーホールどうするの?
  5. まとめ

腕時計のある人生では、

日々時計のことをとにかくわかりやすく!解説しているチャンネルです(Youtubeの話)。

さらに時計を糸口として、歴史や天文、社会学など時計以外の知識やひらめきを得られるような動画になっています。

時計好きはもちろん、時計初心者、時計にまだ興味がないという方も、きっと新しい世界観を得られると思うので、チャンネル登録よろしくお願いいたします!

今回の内容を動画にしてみました↓

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それでは行ってみましょう!

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1. そもそもオーバーホールとは

まず、時計のオーバーホールって何?という方に向けて簡単に解説します。

オーバーホールとは、日本語で言えば「分解洗浄」です。

その名の通り、時計を分解して中の細かな部品を分解・点検・洗浄・組み立て・各種機能テストまで行います。

そしてその際、壊れている部品や、摩耗している部品などは新品に取り換えたり修理したりします。

また組み立てる際には、新しいオイルをさしますし、傷だらけになったケースやブレスレットを研磨して綺麗にするサービスもあったりします。

人間で言えば「人間ドック」のようなもので、時計を健康に保ったり、悪いところを早期発見することに繋がったりします。

時計を快適に末長く使うには、必要不可欠なメンテナンスなんですよね。これがオーバーホールです。

そしてこのオーバーホールは、おおよそ3~5年に一度行うことが一般的には推奨されています。

お、それじゃあ絶対やろう!と思うかと思いますが、実はかなり高額になっており、ちょっと躊躇してしまう方が多いのも事実です。

そしてブランドによってその料金は異なっているので、見やすいように表にしてみました。

2. オーバーホール基本料金(まとめ表)

これは、人気時計ブランド17社を独断で選んで、それぞれのオーバーホール基本料金をまとめたものです。

基本的には各ブランドの公式ホームページを元にしていますが、料金を明記していないブランドもあるので、あれこれネットで調べて作り上げました。

まず左側に17ブランドを並べています。一番左のクラスというのは、私が以前作成した時計ブランド格付け表から来ています。

そしてそれぞれのブランドの所属グループも加えました。

独立系、リシュモングループ、スウォッチグループ、LVMHグループの4パターンがありますね。

実は、所属グループによって、オーバーホールをはじめとするサービス内容の大まかな方針が決められていたりするので、所属グループを知っておくと何かと役に立ちます(豆知識)。

アナウンスOH周期とは、各ブランドが推奨しているオーバーホールの周期です。

一般的には3~5年と言われていますが、中には特徴的なブランドがあります(高コストなものほど赤色に、低コストなものほど青色にしています)。

例えば、オーデマ・ピゲは2~3年毎とアナウンスしていますね。ただ、完全なオーバーホールではなく定期的な点検という表現ですね。

逆に同じクラスのランゲアンドゾーネは「5~7年」とアナウンスしているんですよね。これには驚きました。

これは、ランゲアンドゾーネは二度組といわれる非常に手間のかかる工程を踏んでいることもあるのでしょうが、個人的には修理する時計の量のコントロールもあるのかなという気がしています。

ロレックスはさらに長くて、「10年以内」とアナウンスしています。驚きの長さですよね。さすが最強の実用性を誇るロレックスだと思います。

ただこれも、一説によると時計師に対してオーバーホールする時計の量が多くなりすぎたためという噂もあります。いずれにせよ、時計の機械的信頼度の高さがあってこそだと思います。

オメガは従来の二倍の「5~8年」となっています。これは完全にコーアクシャルムーブメントの賜物ですね。素晴らしいです。

続いて、オーバーホール料金です。(1CHF=115円、1ユーロ=125円で換算)

手巻き・自動巻き・複雑Lv.1,2,3と分けていますが、これはパテック・フィリップの基準を元にしています。

各ブランドによって、区分分けが異なっているので、苦労しつつもなるべく見やすいようにしてみました。

手巻き・自動巻き・複雑Lv.2 (クロノグラフ等)が比較しやすいので、そこを中心に見ていきます。

全体的にパット見ると、やはり世界五大時計のオーバーホール費用は赤い=高額になっていることがわかりますね。

特にパテック・フィリップはさすが世界の頂点ブランドという価格です。

ランゲアンドゾーネが5~7年周期と考えるとこのクラスではコスパがいいのかもしれませんね。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、最低価格の84000円しか情報を得ることができませんでした。

続いて、工芸品級のジャガールクルトとブランパンを見て見ると、所属グループは違えど、どちらも似たような価格感ですね。

そして実用時計の最高峰級です。

全体的にお求めやすい価格になっていますが、意外にもロレックスが安いですね。10年周期ということも加味するとずば抜けたコスパだと思います。

ブライトリングやゼニス、タグホイヤーも安いですが、この黄色い金額は「正規店で購入した場合(+オーナーズクラブ入会者)」の金額なので、要注意です。

並行品の場合は、ブライトリングは2倍の価格、ゼニスやウブロ、タグホイヤーなどLVMHグループの場合は、1.5倍の価格となります。

あと、地味にパネライが高いですね。

続いて、オーバーホール後の保証期間ですが、基本的には2年保証が一般的ですね。

ただし、グランドセイコーとブライトリング、LVMHグループのブランドは1年保証となっています。

最後にポリッシュ仕上げです。これは追加費用がかかるブランドもあれば、基本料金に含まれる場合もあります。

これらはいずれも基本料金です。壊れたパーツ交換や特別な作業が発生した場合には追加料金がかかることもあるので、頭に入れておいてください(事前に見積取れます)(変更があった場合には作業前に確認連絡来るはず)。

3. 各グループの特徴

今まで、オーバーホールについてある程度知っていたつもりでしたが、今回のまとめで得た気づきを簡単に記したいと思います。

  1. スウォッチグループはOH後の保証は2年間。並行差別なし
  2. リシュモングループはOH後の保証は2年間。並行差別なし
  3. LVMHグループはOH後の保証は1年間。並行品は1.5倍の料金(正規特約店の記載がある保証書の提示がない場合は、上記規定料金の5割加算)
  4. ブライトリングは正規店で新品を購入した時に無料で入れるオーナーズクラブ会員でないと2倍の料金(つまり正規品の中古でも2倍)
  5. 20~25年以上前の時計は別料金扱いされるブランドも
  6. 世界五大時計は複雑レベルに応じて高価格に
  7. ジャガールクルト以下のブランドはシンプルモデルorクロノグラフなど比較的シンプルな料金体系が多い
  8. ポリッシュサービスの有無はブランドによりけり
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4. RYはオーバーホールどうするの?

私は機械式時計を5本持っているのですが、たびたびYoutubeのコメントでオーバーホールをどうしているか質問されるので、私のプランを話そうと思います。

まずロレックスのサブマリーナーは、特別不具合がない限り購入から10年後の2026年に正規オーバーホールに出そうと思っています。

セイコーのSKX二本ですが、これは海上勤務で酷使しており、どちらも遅れが目立ってきたので、本来であればオーバーホールに出すべきところですが、正直買い換える方が安いかなと思っています。

よってオーバーホールはせずに、次期海上勤務時計を物色中です。

フォルティスのクラシックコスモノートは、特別不具合がない限り購入から5~7年後の2023~27年に正規オーバーホールに出そうと思っています。

ブライトリングナビタイマーは、中古で買ったので、前回OHから5年後の2024年に購入した時計店のオーバーホールに出そうと思っています。このA23322は、汎用ムーブメントですので、並行店のオーバーホールで良いかなと考えています。

以上が私のオーバーホール計画です。

ついでに、ワインディングマシーンの必要性についても、度々コメントがあるので、個人的な考えを話そうと思います。

私個人としては要らないかなと考えています。

いつでも時計の時間や日付を合わせておきたいという方であればありだと思いますが、私はそこまで求めていないので要らないかなと。

内部のオイルや機械の固着防止のためであれば、最低でも1カ月に1日着用でOKかなと考えています。

逆に、常にワインディングマシーンで時計を稼働させておくと、パーツの摩耗や劣化を早めるかなあと、その結果オーバーホール周期をきっちり守る必要が出てくると考えています。

(時計のオーバーホール周期は、毎日稼働を前提に考えられている…らしい。つまり稼働率が低い時計は、オーバーホール周期が多少延びても気にしなくていいかなあと)

時計愛好家に怒られてしまいそうですが、私はこんな感じでワインディングマシーンとオーバーホール計画は比較的ゆるく考えています。

5. まとめ

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出典: https://pixabay.com/

いかがだったでしょうか?

今日は時計ブランド17社のオーバーホール事情についてお話させて頂きました。

もう一度まとめると、

  1. スウォッチグループは並行差別なし
  2. リシュモングループは並行差別なし
  3. LVMHはOH後の保証は1年間。並行品は1.5倍の料金(正規特約店の記載がある保証書の提示がない場合は、上記規定料金の5割加算)
  4. ブライトリングは正規店で新品を購入した時に無料で入れるオーナーズクラブ会員でないと2倍の料金(つまり正規品の中古でも2倍)
  5. 20~25年以上前の時計は別料金扱いされるブランドも
  6. 世界五大時計は複雑レベルに応じて高価格に
  7. ジャガールクルト以下のブランドはシンプルモデルorクロノグラフなど比較的シンプルな料金体系が多い
  8. ポリッシュサービスの有無はブランドによりけり

です。

やはり所属グループによって、オーバーホールの基本方針が異なることが見えましたね。

独立系では、ロレックスのコスパが良く、ブライトリングは並行差別が大きいブランドと見えます。

世界五大時計になるとオーバーホールもかなり高額で、そのあたりも意識して買う事をおすすめします。

いずれにせよ、このまとめはあくまでもベーシックですので、詳しくは各ブランドに問い合わせるのが一番はっきりとした金額がわかると思います。

今回の内容が皆さんの時計選びの参考になれば幸いです。

ブログの内容をより分かりやすく動画にしてみました↓

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それではまた!ありがとうございました!

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RY
年の半分以上を海外で過ごすアラサー。26歳の時に初めて機械式時計を買ってから時計の世界にどっぷりとハマる。2018年有名高級時計雑誌クロノスにて「ワナバイウォッチグランプリ コメント大賞」受賞。2019年ブログ「腕時計のある人生」開設。好きなものは時計、クルマ、バイク、スーツ、靴、野球、浦和レッズ、映画、アニメ、クラシカルなもの、テラス席。YoutubeとTwitterもやってます。

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  1. […] 外部リンク:「腕時計のある人生」オーバーホール料金比較表 […]

  2. […] 外部リンク:人気時計ブランド17社のオーバーホール料金と特徴まとめ【保存版】 […]

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