【保存版】腕時計ブランド格付け (前編)

patek phillipe
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『時計が欲しいけど、どのブランドの時計を買うべきか?ブランドの立ち位置を知りたい』

こんな風に思ったことはないでしょうか?

この記事は、そんな思いを解決するために、”某有名高級時計雑誌の腕時計コメント大賞”も受賞した私が作成した「腕時計ブランド格付け表」を用いて、主要ブランドの立ち位置と特徴を紹介するシリーズ。

この記事を読めば【人気時計ブランドの特徴と立ち位置】をサクッと学ぶことができます。

第一回目の前編は、世界五大時計をはじめとする代々引き継げるような資産クラスの時計ブランドです!

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1. 腕時計ブランド格付け表

時計ブランド格付け表

今回は、上位4クラスのブランドを紹介していきます。

2. 格付け表の見方と作成時に考慮したこと

格付け表の見方
左欄:「格付けレベル」は、そのランクのレベル感言い表す「○○級」と記載
中央欄: 各ブランドのロゴを配置。中央にあるほど、そのクラスのメインブランド
右欄: そのランクの時計を買うのに必要な金額のおおよその目安

部で10段階に分けています。

各ブランドの評価内容は、単に「価格帯」だけではなく、「歴史」「外装の質感」「ムーブメント」「ストーリー性」「コストパフォーマンス」「人気度」「商品ラインナップの充実度」「資産価値」など総合評価で格付けをしてみました。

※2020年4月15日、この格付け表の詳しい見方や、これを作った理由などを解説している動画をアップしました。もしよろしければ、合わせてご覧下さい。

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3. 各ランクと主要ブランドの特徴 (前編)

3-1. 家宝級

家宝級のブランド
◎新品正規品でおおよそ250万円~くらいの価格帯
✔パテック・フィリップ

界三大時計のなかでも頭一つ抜けていると言われるクラス。資産価値が非常に高く、まさに家宝となり得るレベル。

3-1-1. パテック・フィリップ

パテック・フィリップの時計「カラトラバ・クロノグラフ」

パテック・フィリップの特徴
✔全ての時計ブランドの頂点と言われるブランド
✔自社製品であれば永久に修理することを謳っている
✔「パテック・フィリップシール」という規格を設け、内外装の美しさと精度の高さを保証している

すべての時計ブランドの頂点と言われるブランド。

資産価値が非常に高いうえに、永久修理を謳っており、まさに家宝として末永く代々受け継ぐことができる。

「PP(パテック・フィリップ)シール」という規格を設け、外装の仕上げの美しさはもちろん、内部機構まで究極の美しさを保証。

さらに精度も日差−3〜+2秒というロレックスに匹敵する極めて高精度を誇る。

ドレス系の「カラトラバ」、スポーツ系の「ノーチラス」が特に有名モデル。

3-2. 世界三大時計級

世界三大時計級のブランド
◎新品正規品でおおよそ200万円~くらいの価格帯
✔ヴァシュロン・コンスタンタン
✔オーデマ・ピゲ

パテック・フィリップと合わせて世界三大時計と呼ばれるクラス。

3-2-1. ヴァシュロン・コンスタンタン

 ヴァシュロン・コンスタンタンの時計「オーヴァーシーズ」 

ヴァシュロン・コンスタンタンの特徴
✔1755年創業以来、一度も途切れず経営している世界最古の時計ブランド
✔目利き向け、愛好家向けのブランドであり、エレガントかつアンダーステートメント(控えめ)
✔多くの時計で世界最高峰の認定「ジュネーブシール」を獲得している

1755年創業以来、一度も途切れず経営している世界最古の時計ブランド

誇大広告はせず、目利き向け、愛好家向けのブランドであり、エレガントかつアンダーステートメント(控えめ)である。

世界で最も複雑な時計や、顧客のオーダーメイド時計も製作している。

ほとんどの時計で世界最高峰の栄誉である「ジュネーブシール」を獲得している。

ドレス系の「パトリモニー」や、スポーツ系の「オーヴァーシーズ」が特に有名モデル。

3-2-2. オーデマ・ピゲ

オーデマ・ピゲの時計「ロイヤルオーク」

オーデマ・ピゲの特徴
✔世界三大時計の中では、最も前衛的なブランド
✔1972年 世界初のステンレス製高級スポーツ時計「ロイヤルオーク」を発表
✔ロイヤルオークが突出して人気のため他のモデルはややマイナー

世界三大時計の中で、最も前衛的なブランド

1972年に発表した「ロイヤルオーク」は、高級時計として初めてステンレスを使用した歴史に残る超名作

現在でも入手が困難なほどの超人気モデル。

一方で、ドレス系は他2社に比べてマイナーであるが、歴史的には名作もたくさんある。

3-3. 雲上級/世界五大腕時計級

雲上級/世界五大時計級のブランド
◎新品正規品でおおよそ180万円~くらいの価格帯
✔ランゲ・アンド・ゾーネ
✔ブレゲ

先述の御三家ブランドと合わせて世界五大時計と言われる。

この5つのブランドは、雲の上の存在として言われることもあるため、雲上クラスとも呼ばれている。

3-3-1. ランゲ・アンド・ゾーネ

ランゲアンドゾーネの時計「ランゲ1」 

ランゲ・アンド・ゾーネの特徴
✔世界五大時計に入る唯一の非スイスブランド。ドイツの至宝。
✔「二度組み」による美しすぎるムーブメントと外装
✔一本一本に手間を掛けるため年間生産本数が極めて少ない

ドイツの至宝五大時計の中で唯一、スイス以外の国のブランド。

1845年、宮廷時計師の弟子であったアドルフ・ランゲによりドイツのザクセン州グラスヒュッテの村で創業。

資源枯渇などで貧困に苦しんでいたグラスヒュッテを救う為、時計産業による村おこしのためだった。

グラスヒュッテはドイツ時計の聖地と成長するもの、第二次世界大戦時からランゲアンドゾーネは国営化されてしまう。

しかし、1990年に復活を果たし、瞬く間に現在の地位に上り詰めた。

内外装ともに仕上げの美しさは、パテック・フィリップに双璧を成せる唯一のブランドと名高い。

すべてのモデルに二度組みといわれる手法を用いて、徹底的に仕上げる。そのため、年間の生産数が極めて少ない

貴金属のみのドレスウォッチを展開しているが、2019年11月に初のステンレス製スポーツモデル「オデュッセウス」が発表された。

フラッグシップモデルの「ランゲ1」、ドレスウォッチの「サクソニア」「1815」が特に人気。

3-3-2. ブレゲ

ブレゲの時計「マリーン」

ブレゲの特徴
✔天才時計師ルイ・ブレゲが創業したブランド
✔コインエッジベゼルやブレゲ針など、ブレゲならではの特徴が随所に施されている
✔顧客にはナポレオンやマリーアントワネットなど歴史上の人物も多い

1775年創業。時計の技術革新を200年早めたと言われる、天才時計師ルイ・ブレゲが創業したブランド

世界初の腕時計や自動巻き機構、クロノグラフ、トゥールビヨンなど、今日では時計の常識となっている機構を次々に発明した。

顧客名簿にはナポレオンマリーアントワネットなど歴史上の名士が連なる。

ブレゲの時計はコインエッジベゼルやブレゲ針など、ブレゲならではの特徴が施されている。

ドレス系はもちろん、「タイプXX」というパイロットウォッチや、「マリーン」という海や船をモチーフにしたスポーツ時計もラインナップされている。

3-4. 工芸品級

工芸品級のブランド
◎新品正規品でおおよそ80万円~くらいの価格帯
✔ジャガールクルト
✔ブランパン
✔ピアジェ

実用品としてはもちろん、工芸品とも呼べるほどのクラス。

3-4-1. ジャガールクルト

ジャガールクルトの時計「レベルソ」 

ジャガールクルトの特徴
✔世界三大時計全てのブランドにムーブメントを提供したことのある、ムーブメントの超名門
✔これまでに数百の発明と、1000種類以上のキャリパーを製造
✔時計愛好家にファンが多く、玄人が好きなブランドというイメージ

超絶技巧の技術屋ブランド。

世界三大時計の全てのブランドにムーブメントを提供したことのある、ムーブメントの超名門。

これまでに数百の発明と、1000種類以上のキャリパーを製造している。

1931年に、イギリス将校にポロの競技で壊れない時計を依頼されたところ、時計を反転させてガラスを守る「レベルソ」を製作したことはあまりにも有名。同社の看板モデルである。

また、「マスターシリーズ」では1000時間の独自試験を課すなど、品質管理も超一流のメーカー。

ほとんどのブランドは2年である国際保証を、なんと8年間に設定している。

時計愛好家にファンが多く、玄人感満載のブランド

3-4-2. ブランパン

ブランパンの時計「フィフティファゾムス・バスチカーフ」  

ブランパンの特徴
✔1735年創業の現存する世界最古の時計ブランド
✔1953年世界初のダイバーズウォッチ「フィフティ・ファゾムス」が有名
✔機械式時計のみ製造している

1735年創業、現存する世界最古の時計ブランド。

1970年代、クオーツショックにより一時休眠するが、1983年に復活。

それ以降は、機械式時計の魅力を世間に再認識させるために複雑機構の機械式時計の開発に注力した。

もともとドレス系の時計に定評があったが、1953年にフランス海軍の要請で製作した世界初のダイバーズウォッチ「フィフティ・ファゾムス」が同社でも特に有名。

ジャガールクルトとブランパンの解説を動画でしてみました。聞き流しもできると思います。

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4. まとめ

腕時計ブランド格付け(前編)まとめ
✔80万円~青天井くらいの価格帯
✔何世代も引き継げるような、資産となる時計ブランド
✔人生の目標の時計としてもおすすめ

いかがだったでしょうか?

「一生のうちに一本でも買えたら凄い」というレベルの、非常にハイクラスな時計ブランドの紹介をしました。

このレベルの時計は、何世代も引き継げるような高い資産性を持ちます。

ただし、繊細で扱いが難しいものが多いので、はじめての一本にはおすすめしにくいのですが、「いつか手に入れてやる」という人生の目標にはとても良いブランドたちです。

次回は、「ロレックス」をはじめとする頑丈で”実用的な”時計ブランドたちを紹介していきたいと思います。

※動画で世界五大時計の特徴についてまとめました。字を読むのがめんどくさいという方は、ぜひ動画をご覧下さい。聞き流しで理解できると思います。

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以下、おすすめの記事を載せておくので、参考にしてみてください。

ではまた!ありがとうございました。

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RY
年の半分以上を海外で過ごすアラサー。26歳の時に初めて機械式時計を買ってから時計の世界にどっぷりとハマる。2018年有名高級時計雑誌クロノスにて「ワナバイウォッチグランプリ コメント大賞」受賞。2019年ブログ「腕時計のある人生」開設。好きなものは時計、クルマ、バイク、スーツ、靴、野球、浦和レッズ、映画、アニメ、クラシカルなもの、テラス席。YoutubeとTwitterもやってます。