『購入を考えている時計の評価って気になりませんか?』
そんなキニナルを解決するために、新企画「時計の通知表」と題して、色んな時計を独自の観点でレビューしていこうと思います!
わかりやすく数値化し、ゲームのパラメータ風にステータス表にもしてみました。
さて、記念すべき第一回目は、「ロレックス サブマリーナ ノンデイト 114060」です。
これを読めば、「ロレックス サブマリーナ」のことが360度マルっとわかるようになります!
ちなみに、私がなぜロレックスのサブマリーナを初めての時計に選んだか?その経緯と理由を書いた記事はコチラです。
目次
【時計の通知表】ロレックス サブマリーナ ノンデイト 114060の評価は?
✔左欄: 評価対象の写真とその基本情報が載っています
✔右上欄: 「ブランド性」~「堅牢性/機能性」まで全10項目10点満点で評価しています
✔右下欄: 「堅牢性/機能性」の内訳です。全5項目2点満点で合計10点になります
✔右最下欄: 10項目の合計点(100点満点)と「堅牢性/機能性」を抜いた満足度%(ドレスウォッチなどは堅牢性面で不利なため設けた)
1. ブランド性: 私が作成した「腕時計ブランド格付け表」をベースに算出
2. 歴史/ストーリー: 対象時計のオリジナルモデルからの歴史の長さ・語れるストーリーの豊富さ
3. 外装/質感/ベルト: ベルトを含む外装の質感・仕上げの綺麗さ
4. ムーブメント/精度: ムーブメントの美しさ・精度・自社製かどうか
5. デザイン/サイズ: デザインの良さ・サイズ感の良さ
6. 操作感/心地良さ: 時計を付けた時の心地良さ・操作の簡単さ・心地良さ
7. 汎用性/使用範囲: 似合う服装の範囲・使用シーンの豊富さ。私が作成した「時計とドレスコード表」をベースに算出
8. コストパフォーマンス: 価格に対しての満足度
9. 資産価値: 購入価格or正規品と並行品の価格差・買取価格をベースに算出
10. 堅牢性/機能性: 内訳の総合点
10-1. 防水性: 30~50m防水で0.5点、200m防水で2.0点
10-2. 耐磁性: 4800A/mで1.0点、16000A/mで2.0点
10-3. 耐傷性: ステンレス、サファイヤガラス、セラミックなどで加点
10-4. 耐衝撃性: スペックや実体験で判断
10-5. 特殊機能: 基本的な機能以外に1個あれば1.0点、2個あれば2.0点
1. ブランド性: 8.5点
ロレックスのブランド性は8.5点としました。
間違いなく知名度や人気度は世界最高峰なのですが、”世界五大時計ブランド”やムーブメントの超名門のジャガールクルトなど、やはり上には上がいます。
そうは言っても、8.5点は相当高い値です。
普段着けていて、たまに気づかれることがあります。そういう時に、やはりロレックスの知名度の高さを感じます。
各ブランドのブランド性が気になる方におすすめの記事はコチラ。
2. 歴史/ストーリー: 10点
歴史/ストーリーは10点満点です。
サブマリーナといえば、1953年に誕生した「世界初のダイバーズウォッチ」です。
その歴史的意義の大きさは計り知れません。
さらに、サブマリーナはもともと英国軍海軍であったものの、映画「007」のジェームズ・ボンドの時計としても活躍しました。
その歴史的意義とストーリーの多様性から、10点としました。
サブマリーナとダイバーズの歴史をより詳しく知りたい方はこちら。
3. 外装/質感/ベルト: 9.5点
外装/質感/ベルトも9.5点です。
外装の質はとても高いです。
しっかりしていないブレスレットはシャラシャラと遊びが多く、中身も空洞で安っぽいものがよくあります。
サブマリーナのブレスレットは、ぎっちり中身の詰まった金属の質感が気持ちよく、それでいて“しっとり”していて上質感の塊です。
バックルを止めるときもパチンッ!と剛性感のある締まり方をしてくれます。
時計のケースやベゼルなども、細かなところまで異なる処理が施されていて、本当に手が込んでいると感じます。
エッジの立ち具合もキリっとしていて気持ちがいいです。
個人的には10点をあげたいのですが、他の時計でこれを上回るものもあると思うので、-0.5点としました。
4. ムーブメント/精度: 9点
ムーブメント/精度も9点です。
さすがロレックス、精度は抜群に高いです。
スペック上日差+/-2秒で、私の個体もそれ以内に収まっております。
1週間単位でみると誤差0秒ということさえあります。
美しさという観点からは、裏蓋がシースルーでないので評価できませんが、ダイバーズウォッチなので、そこも硬派で評価できます。
唯一、パワーリザーブが48時間と、現代基準に照らすと短めなので、-1.0点としました。
5. デザイン/サイズ: 10点
デザイン/サイズも10点満点です。
世界初のダイバーズウォッチであり、ダイバーズウォッチの原型となったデザインです。
そのデザインは、60年以上たった今でも、オリジナルからほとんど変わっていません。
まさに初めから完成されていたデザイン。「原点にして頂点」と言えるでしょう。
そして「デイト(日付)」が無いところも、非常に気に入っています。
私のライフスタイル上、日付は気にしないので、それが無い分、非常に楽に使うことができるからです。
さらに、シンメトリーのデザインはオリジナルの通りで、完璧なバランスです。
サイズも40mmとベストサイズ。
現代のダイバーズウォッチは42mmが多いですが、そこも硬派に40mmに踏みとどまっているところが高評価です。
針やインデックスの夜光塗料がルミノバから「クロマライト」に変更され、青色発光が8時間持続し、ルミノバ夜光塗料の2倍の長さになった点も高評価です。
旧型を知っている人は、大きくなりすぎたという方もいらっしゃいますが、114060が初めての私にとっては、ベストサイズに感じます。
6. 操作感/心地良さ: 10点
操作感/心地良さも10点満点です。
まず何といってもベゼルの回し心地が最高に気持ちいいです。
チチチチ…と心地良いクリック感で、つい用も無いのに回してしまいます。
まだこれよりも気持ちいいベゼルに出会ったことがありません。
そして、ブレスレットの肌触りが「しっとり・ひんやり・さらさら」ととても心地良いです(抽象的ですみません…)。
リューズを引いた時の、パチンとした感じや、針合わせの時のソリッド感も気持ちいですね。
いずれも使っていてとても扱いやすく、気持ち良い時計です。
7. 汎用性/使用範囲: 8.5点
汎用性/使用範囲は8.5点です。
ダイバーズという時点で、合わせられる服の範囲が広いので、基礎点が高いです。
通常のダイバーズウォッチでは、ビジネスフォーマルスーツにはどうかと思いますが、サブマリーナは有りの方向が若干強いかと思います。
それは大きすぎないサイズ感、セラクロムによる光沢と高級感がフォーマルさを少し助長しているためだと思います。
そして、何といってもジェームズ・ボンドがタキシードにサブマリーナを合わせたという事で、世の中に「あ、こういう合わせでもいいんだ」と思わせた功績でしょう。
しかし忘れてはならないのは、ジェームズ・ボンドは英国海軍中佐という肩書があること、スパイ活動で時には水中でも活動しなければならないことがあるということです。
そんな背景があるからこそのサブマリーナ(サブマリーナはもともと英国海軍に納入されていた)という選択だと思います。
したがって、ジェームズ・ボンドによって、ある程度市民権を得られたものの、パーフェクトではないという事です。
ほぼオールマイティだが、タキシードでは×、フォーマルスーツでは△ということで、8.5点としました。
メンズファッションと時計のマッチングについて詳しく知りたい方はコチラの記事がおすすめです。
8. コストパフォーマンス: 10点
コストパフォーマンスは10点満点です。
私は正規店かつ免税で買えたので、かなりコストパフォーマンスが高いと感じています。
正直、同価格帯の時計で、これほどにまで総合力が高く、満足できる時計を私は知りません。
サブマリーナよりも高いわりに、質感が伴わない時計もたくさんあります。
それを考えれば10点満点以外に考えられません。
もし現在の並行輸入の110万円程度で購入したとしたら、おそらく8.5点くらいかなと思います。
9. 資産価値: 10点
資産価値は10点満点です。
私が購入した時は約70万円でした。
現在の並行輸入品の価格は約110万円となっています。
+40万円。157%の価格になっています。
今後どのように価格が推移するかはわかりませんが、暴落という事は考えにくいと思います。
しっかりとした歴史的背景と意義の大きさ、完成されたデザイン、ロレックスゆえの高品質と精度の高さ、頑丈性、知名度を考えても、今後も人気は衰えないでしょう。
さらに生産国スイスの賃金は値上がり続けており、それに伴い正規品の価格も常に右肩上がりです。
しかもロレックス特有の現象で、廃盤になれば値が上がるという事もあります。
そう考えればさらに価格上昇の見込みが強いと思います。
現在の価値、そして将来の有望性から10点満点としました。
10. 堅牢性/機能性: 10点
堅牢性/機能性は10点満点です。
サブマリーナは、非常に高い堅牢性を誇ります。
まさに隙なし、鉄壁の防御力ですね。ポケモンでいうと「ハガネール」です(しかも弱点なし)。
ロレックスの堅牢性については、コチラの記事でも触れています。
それぞれの評価項目について見ていきましょう。
10-1. 防水性: 2点
防水性は2点満点です。
サブマリーナは300m防水を誇っています。
10-2. 耐磁性: 2点
耐磁性も2点満点です。
ダイバーズウォッチは、JIS第一種耐磁時計の要件を満たしています。
さらにサブマリーナ114060は、耐磁・耐衝撃性優れるパラクロム製ヒゲゼンマイを採用したムーブメントCal.3130を採用しています。
10-3. 耐傷性: 2点
耐傷性も2点満点です。
ロレックスの扱っているステンレスは、「904L」という非常に傷や錆に強い特殊なステンレスです。
非常に扱いが難しい素材だそうで、腕時計でこれを扱えるブランドはロレックスのみと言われています(SinnやBall watchも使っていますね)。
さらにベゼルにはセラミック素材のセラクロム、風防はサファイアクリスタルと、隙がありません。
私は3年半使用していますが、ブレスレットとケースに若干傷がある程度で、ベゼルや風防は全く傷がありません。
いつ見てもピカピカで気持ち良いです。
10-4. 耐衝撃性: 2点
耐衝撃性も2点満点です。
サブマリーナ114060は、耐磁・耐衝撃性に優れるパラクロム製ヒゲゼンマイを採用したムーブメントCal.3130を採用しています。
特に耐衝撃性は従来の10倍という強さを誇ります。
私は購入後2週間で、分厚い鉄の扉にガンッとぶつけてしまったのですが、サブマリーナはキズ一つなく、誤差も+/-2秒以内に収まっています。
スペックと実体験から2点満点としました。
10-5. 特殊機能: 2点
特殊機能も2点満点です。
まず一つは、逆回転防止ベゼル。
ダイバーズが潜水経過時間を見るものですが、日常生活でも何かと役に立ちます。
もう一つが、「グライドロッククラスプ」というブレスレットの長さ調整機能です。
工具を使わずに、長さを2mmずつ最大20mmまで調整することができます。
私は使ったことがありませんが、非常に便利という声が多いですね。
【採点結果】総合点: 95.5点 満足度: 95%
「ロレックス サブマリーナ ノンデイト 114060」の採点結果は………「総合点95.5点」「満足度95%」となりました!
いや~物凄い高得点になってしまいました。一回目にするべきでなかったかもしれません。笑
採点してみて思ったのは、本当に死角なしの素晴らしい時計だという事です(極力排除したつもりですが、贔屓目が入っているかもしれません)。
ブランド性と汎用性が8.5点と留まっていますが、これはどうしようもないでしょう。むしろ可能な限り最大限高めていると思います。
唯一ムーブメントだけは、Cal.3130という2000年に製作されたムーブメントなので、現代基準に照らすとパワーリザーブがどうしても見劣りしてしまいます。
もうすぐで、次世代機にアップグレードされるという噂もあるので、期待して待とうと思います。
そうは言っても、日差+/-2秒という精度は驚異的です。本当に素晴らしいと思います。
これほどまでにバランスよく総合力の高い時計は滅多にないと思います。
(雲上ブランドのスポーツモデル、同じくロレックスのスポーツモデルくらい?)
ここまで絶賛してきた「ロレックス サブマリーナ 114060」を購入したい方はこちらのショップでも売っています↓
あとがき
初めての企画「時計の通知表」、如何だったでしょうか?
今まで感覚として、良い時計かどうかと判断していましたが、こうやって細かく項目を分けて、数値化するとより詳しく時計を見ることができるなあと私は思いました。
これがロレックスやサブマリーナを検討している方はもちろん、腕時計を買おうと考えている方の参考になれば幸いです。
もしまだ腕時計選びで悩んだり、迷っているようでしたら「たったの3ステップで理想の腕時計を見つける方法」をまとめたので、これを読めば理想の時計にぐんっと近づけると思います。
これからも色んな時計を採点していきたいと思います。
この時計を採点してみて欲しいなどありましたら「問い合わせ」からコメント頂けたら嬉しいです。
それではまた!ありがとうございました。