『通な人だと思われる時計、欲しくないですか?』
どの分野にも通な人っていますよね。そういう人って何だかカッコよく見えませんか?
今回は“通な時計”が欲しい人へ向けて、私の考える「時計愛好家も唸る通な時計ブランド5選」を紹介します。
この記事を読めば、通な時計ブランドについて学べ、初心者でも一気に時計通に近づくことができます。
※このご時世、機械式時計を使っている時点で、かなり通だと思いますが…。笑
目次
時計愛好家からも一目置かれる?通な時計ブランド5選
1: ジャガールクルト
✔超絶技巧の技術屋ブランド
✔数々の発明や特許を取得、1000種類以上のムーブメントを製造
✔世界三大時計の全てにムーブメントを供給していた
通だな~と思うブランドその1は「ジャガールクルト」です。
1833年の創業以来、数々の発明や特許、1000種類以上のムーブメントを製造し、あの世界三大時計の全てにムーブメントを供給していた程の真のマニファクチュールです。
その技術力の高さ故、時計だけではなく「時計製造のための機械」における発明を繰り広げ、ミクロン単位を測定できる史上初の計器「ミリオノメーター」なども発明しています。
さらに発想も良い意味で変態的で、室内の気圧差だけで半永久的に動き続ける時計や、クオーツ時計のようにステップ運針する機械式時計など、他のメーカーには到底できない離れ業も持ち合わせています。
まさに「超絶技巧の技術屋ブランド」です。
「マスターシリーズ」では自社独自の「マスター1000時間コントロール」という規格を通してきています。
これは、その名の通り、完成した時計の品質検査(様々な状況下での精度検査、気温や気圧への耐性、耐磁性など)を1000時間にも渡って行う、まさに地獄の1000本ノックを実施して、合格したモノのみを出品しているのです。
まさに究極の品質管理。頼れる相棒になること間違いありません。
その自信の表れか、ほとんどのブランドは2年である国際保証を、なんと8年間に設定しています。
このように、ジャガールクルトは、目に見えない内部のムーブメントに非常に強いこだわりを持つ一方で、外装は正直地味めです。
つまり高いお金を払っても、他人からは普通の時計にしか見られない可能性が高いでしょう。
まさに「究極の自己満時計」、本当に通だと思います。
煌びやかさはありませんが、”機械”としての時計に真摯に取り組む姿勢や、”能ある鷹は爪を隠す”感に非常に好感が持てます。
ビジネスパーソンがジャガールクルトをしていたら、私は無条件に信頼してしまいます。笑
時計愛好家のファンが一段と多いジャガールクルト。時計の深みへと誘ってくれるブランドです。
2: ヴァシュロン・コンスタンタン
✔1755年創業以来、一度も途切れず経営している世界最古の時計ブランド
✔目利き向け、愛好家向けのブランドであり、エレガントかつアンダーステートメント(控えめ)
✔多くの時計で世界最高峰の認定「ジュネーブシール」を獲得している
通だな~と思うブランドその2は「ヴァシュロン・コンスタンタン」です。
1755年創業以来、一度も途切れず経営している世界最古の時計ブランド。
世界三大時計に数えられる超名門ブランドですが、同じ世界三大時計のパテック・フィリップやオーデマ・ピゲと比べるとかなりマイナーなブランドです。
なぜなら、ブランドポリシーで誇大広告はせず、目利き向けのブランドであること、愛好家向けのブランドであることを是として、”ONE OF NOT MANY”少数精鋭を貫いているからです。
その顧客はビッグネームも多いようですが、決して明らかにしません。
普通であれば、名前を明かして広告に使い、ブランドの名前を売るのですが、ヴァシュロン・コンスタンタンはあえてそれをしません。
ヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、エレガントかつアンダーステートメント(控えめ)です。
そして、ほとんどの時計は、世界最高峰の栄誉である「ジュネーブシール」を獲得しています。
さらに、世界で最も複雑な時計や、顧客のオーダーメイド時計も製作しています。
世界三大時計を買えるお金を払いながら、最もマイナーな選択となるヴァシュロン・コンスタンタンを買うという選択が、本当に通だと思います。
他人に見せつけるのではなく、知る人ぞ知る控えめで上品な選択だと思います。
3: ランゲ・アンド・ゾーネ
✔世界五大時計に入る唯一の非スイスブランド。ドイツの至宝。
✔「二度組み」による美しすぎるムーブメントと外装
✔一本一本に手間を掛けるため年間生産本数が極めて少ない
通だな~と思うブランドその3は「ランゲ・アンド・ゾーネ」です。
ランゲアンドゾーネはドイツのブランドで、世界五大時計の中で唯一非スイスのブランドです。
ランゲアンドゾーネの特徴は、”美しすぎるムーブメントの磨き込み”と、全てのモデルで実施している”二度組み”です。
この二度組みは、一度時計を組上げて、検査したのちに、またばらしてパーツを一から磨き上げて、また組みなおすという非常に手間のかかる作業です。
超一流ブランドでも、特別なモデルにしかしていないこの手法を、なんと全ての時計で実施しています。
それゆえに、年間の生産本数がとても少なくなってしまうのですが、一切の妥協を許さず、理想の時計を目指し続けるのがランゲアンドゾーネなのです。
唯一、パテックフィリップと双璧を成す事ができるブランドとの評される通り、外装も内装も圧巻の美しさとオーラを宿しています。
ランゲアンドゾーネは、世界五大時計でありながらも、認知度はそこまで高くありません。価格も世界三大時計に迫る価格帯であり、モデルによってはそれ以上です。
つまり、世界三大時計を買えるお金を払いながら、あえて認知度の高くないランゲアンドゾーネを選ぶことになるのです。
ランゲアンドゾーネを選ぶ人は、ムーブメントの美しさや細部の美しさ、企業としての姿勢を買っているのではないかと思います。
本当に通な選択だと思います。
4: IWC
✔上品で質実剛健な時計を作る
✔この価格帯では珍しく、自社製品であれば永久に修理することを謳っている
✔価格帯によって汎用ムーブメントと自社ムーブメントを使い分ける合理的な経営
通だな~と思うブランドその4は「IWC」です。
IWCはスイスの中でも珍しいドイツ語圏に位置するブランドです。
そのためか、ドイツらしい上品で剛健な製品を作ることで知られています。
このクラスでは珍しく、自社製品であれば永久に修理することを謳っています。
エントリー機には、汎用ムーブメントを改造して搭載しコストカットを実現する一方で、複雑機構時計も製作するなど合理的な経営をしています。
汎用ムーブメントを使うと言っても、IWCがゴリゴリに魔改造を施しているようで、使用感が良く、時計愛好家からの評価も高くなっています。
スポーティなモデルでも、主張が強すぎることはなく、控えめでありながらも良い品であることを感じさせてくれます。
IWCと同じ価格帯には、オメガやウブロ、カルティエなど、かなり名の通ったブランドが多いのですが、あえてIWCを買うという選択が通なセンスだと思います。
5: グランドセイコー
✔究極の普通さと、普通ではない究極の輝きを持つ製品
✔独特な文字盤と細部のクオリティの高さ
✔「スプリングドライブ」という機械式とクォーツのハイブリッドムーブメント
通だな~と思うブランドその5は「グランドセイコー」です。
グランドセイコーは1960年、日本のセイコーがスイスの独壇場であった高級時計市場に風穴を開けようと、設立した日本のクラフトマンシップの結晶とも言えるブランドです。
グランドセイコーの時計は、針やインデックス、時計の本体や尾錠に至るまで磨きが凄まじく、室内の照明下でさえ、凛とした光を放ちます。
これをグランドセイコーは“光を研ぐ”と表現していますが、まさに言い得て妙です。
“研ぐ”という言葉から、私が真っ先に連想するのは日本刀ですが、まさに美術館に展示されている日本刀のようなオーラと輝きを放っています。
グランドセイコーは、「最高の普通を作る」という理念を掲げているのですが、この磨きこみと輝き方は普通ではありません。
普通、つまり基本を極めると、ここまで輝く美しい時計が作ることが出来るのかと感動さえしてしまいます。
グランドセイコーが展開する価格帯は、ロレックスやオメガ、ウブロなど実用時計の最高峰が名を連ねる最激戦区の価格帯です。
当然、認知度や一般ウケはロレックスやオメガに軍配が上がります。しかも舶来品というステータスもあるでしょう。
そんな中で、あえて日本のブランド、しかも一見なんの変哲もない“普通の時計”を作っているグランドセイコーを選ぶなんて、相当な通だなと思います。
グランドセイコーを選ぶ人は、メイドインジャパンの質の高さ、そして普通ではない磨き込みと美しさを見抜く審美眼、ネームバリューや周りの評価に流されない自我を持っている人だろうなと推察します。
まとめ
1: ジャガールクルト
2: ヴァシュロン・コンスタンタン
3: ランゲアンドゾーネ
4: IWC
5: グランドセイコー
いかがだったでしょうか?
誰もが使っている有名ブランドとは違う、通な時計ブランドを紹介しました。
これを読んでいて、何か気づいたことはあるでしょうか?それに気づいたら、かなりの時計通だと思います。
それは、「圧倒的にリシュモングループの時計ブランドが多い」ということです。
グランドセイコー以外リシュモングループの時計ブランドとなっています。
決してリシュモングループの時計を選んでのではなく、すべての時計ブランドの中から選んだら、たまたまこうなった次第です。
「通な時計ブランド」=「認知度は高くないが、質が高く控えめで上品な時計を作っているブランド」と私は思っています。
そして、そういうブランドはリシュモングループに多いということではないでしょうか。
リシュモングループって何?という方におすすめの記事はこちらです。
今回の記事が少しでも時計選びの参考になれば嬉しいです。
もしまだ腕時計選びで悩んだり、迷っているようでしたら「たったの3ステップで理想の腕時計を見つける方法」をまとめたので、これを読めば理想の時計にぐんっと近づけると思います。
ではまた!ありがとうございました。
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