【これが6万円台!?】UNDONE(アンダーン)の500mダイバーズウォッチ AQUADEEP SIGNAL ORANGEをレビュー

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みなさんは、UNDONE(アンダーン)という時計ブランドをご存知でしょうか?

UNDONEは2014年に誕生した時計ブランドで、なんといっても1億通り以上のカスタマイズが可能という、カスタマイズに特化した時計ブランドです。
私も以前から気になっていた時計ブランドでしたが、今回新作のAQUA DEEP SIGNAL ORANGEという時計を貸していただく機会を得たので、本音で開封&着用レビューしていきたいと思います。

そもそもUNDONE(アンダーン)ってどんなブランド?

まずはUNDONEがどんな時計ブランドなのか?簡単におさらいしておきましょう。

UNDONEは2014年、香港に誕生したカスタマイズ腕時計ブランド。

創始者であるマイケル・ヤン氏は、有名な高級スイス時計のカスタマイズ技師でしたが、「腕時計のカスタマイズという贅沢を、限られた人だけでなく、より多くの人に体感してほしい」という想いから立ち上げたブランドとなっています。

ブランドネームであるUNDONEには「未完成」という意味があり、「お客様自身で製品を完成させてほしい」という思いが込められているそうです。

マイケル・ヤン氏の想いの通り、現在ではなんと1億通り以上のカスタマイズが可能となっているカスタマイズに特化した時計ブランドとなっています。

私自身も以前からUNDONEについては認知しており、比較的手の出しやすい価格(数万円程度)でありながら、かなり本格派な雰囲気のある時計を作っているなぁという印象でした。

特に近年ではNASAやパックマンなど非常に面白いコラボウォッチも作っており、人気がどんどんと高まっている印象も持っています。

若者の腕時計離れが叫ばれている現代において、とてもキャッチーで挑戦的な取り組みを次々と繰り出しており、方法は違えど「日本の時計好きの人口を増やす」という私のモットーと合致するものがあると感じているブランドです。

UNDONEホームページ:https://undone.co.jp/

AQUA(アクア)コレクションとは?

そんなUNDONEのコレクションの一つがAQUA(アクア)コレクション。

AQUAコレクションはダイバーズウォッチのラインナップとなっており、5万円台から200~300m防水を備えた本格的な機械式ダイバーズウォッチが展開されています。

ダイバーズウォッチは高い防水性能が必要な分、シンプルな時計に比べれば金額が高くなりがちですが、5万円台から機械式時計で本格的なダイバーズウォッチが買えるというのは非常に魅力的だと思います(しかもカスタマイズ可能)。

AQUA DEEP SIGNAL ORANGEは6万円台で500m防水!?しかもチタン製!?

そんなUNDONEのAQUAコレクションの中から、2023年の新作として登場したのが「AQUA DEEP SIGNAL ORANGE」。

上の画像は、UNDONEホームページのAQUA DEEP SIGNAL ORANGEのカスタムページなのですが、注目すべきは価格とスペック。

なんと、6万円台で500m防水、しかもチタン製で非常に軽い作りになっているのです。

これには驚きました。

たしかにムーブメントが汎用ムーブメントである「NH35A」を使っていたり、ケース厚が16.5mmと比較的厚みのある作りであったりと、コストを抑えたであろうポイントも見られますが、それをもってしてもこのパッケージング(500m防水、チタン製、右回転防止ベゼル、ヘリウムエスケープバルブ等)で6万円台というのは凄いと思います。

しかしいくらスペックが高くても、重要なのは実機のクオリティ。

そのことを念頭に、実際に開封&着用レビューを書いていきたいと思います。

いよいよUNDONE(アンダーン)を開封!

箱はこのような感じ。

マットな質感で肌触りもしっとりとしていい感じです。

大きすぎないサイズ感がいいですね(個人的に時計の箱は取っておくタイプなので、比較的省スペースになるこのサイズ感はありがたいです(笑))。

やっぱり時計の開封の瞬間ってドキドキワクワクしていいですよね。

それでは早速、開封してみましょう!

開封するとこのような感じ。

箱の蓋の方には保証書となるカードがついています(個人的には紙よりもカードタイプの方がカッコよくて好きなのでこれは嬉しい)。

シックな黒い箱にオレンジ色のラバーベルトがくっきりと映えています。

現時点でのAQUADEEP SIGNAL ORANGEの第一印象はマットな質感がカッコよく、ベゼル幅が大きく迫力あるな〜!という感じです。

さっそく着用し、外に連れ出してみましょう!

細かいところまでじっくり見てみる

文字盤

まずは文字盤を見てみましょう。

文字盤はマットな質感のブラックカラー。

よく見てみると、サンドブラストを施したような少しザラついたような質感で、ミリタリーっぽさたカジュアル感がある印象です。

元々ダイバーズウォッチはダイバーのために作られた時計ということで、この質感はこの時計のキャラクターにすごくマッチしていると思います。

Tシャツ+デニムやアメカジ、ミリタリー調の服など、カジュアルな服装にとても似合いそうです。

もちろん、水着やマリンルックの服などにはバッチリ似合うでしょう。

また、インデックスをよく見ていただくとわかると思うのですが、インデックスが凹んでいます。

コストカットするのであれば、プリント(印字)インデックスで良いはず。

あえてコストをかけて二段構造になっていることにより、文字盤に立体感が生まれ、お値段以上のクオリティを感じます。

また時分針の造形も肉抜きが施されるなど、凝っていますね。

幅広になっているおかげで非常に視認性が高いと感じました。

秒針はシンプルな造形ですが、針の半分ほどがオレンジ色に塗装されているため、瞬時の判読性に優れています。

よくあるのが、秒針の先端だけ赤色というのがあるのですが、結構見にくかったりします(かっこいいのですが、、、)。

その点、この秒針は時計を一瞥しただけで、どこに秒針がいるのか読み取れるので、パッと見て何時何分何秒なのかわかりやすいと感じました。

夜光塗料も十分、暗所での視認性も十分です。

文字盤について総合的に判断すると、カジュアルな印象で水着や私服全般に似合いそう。ダイバーズウォッチらしく、視認性に優れ、瞬時の判読性に優れると言えると思います。

外装

続いて、外装について順番に見ていきましょう。

まずはベゼル。

ベゼルもマットな仕上げでカジュアルな印象。

通常のダイバーズウォッチよりも幅広に作られているように見えます。

「10,20,30,40,50」のマーカーの書体もかなり幅広なので、結構見た目のインパクトというか迫力があります。ここも立体的に作られていて、お値段以上のクオリティを感じますね。

つまみ部分も細かく凹凸があり、高さもしっかりあるため非常に高いグリップ力を誇ります。

おかげでとても回しやすくなっており好印象。力をさほど入れずともカチカチ…と回転します。

クリック数は全部で60クリック。

そのフィーリング(ベゼルの回し心地)若干の遊びはあるものの、実用には全く問題なし。ここはお値段通りといった感じでしょうか。

続いてリューズとヘリウムエスケープバルブを見てみましょう。

そもそもヘリウムエスケープバルブがこの価格帯の時計に付くという時点で驚きです。

リューズもヘリウムエスケープバルブも、ベゼルと同様に非常に高いグリップ力を持ち簡単に操作できます。この辺に高い実用性を感じますね。

時計のケースについても見てみましょう。

ケース径は43mm、ケース厚は16.5mmとマッチョな体格をしています。

500m防水という非常に高い防水性と価格を考えれば納得のサイズ感です。

しかし、グレード2チタンでできているため、82gと非常に軽量で、見た目とは裏腹に着けていることを忘れてしまいそうになる程の着用感。しかも錆びにくくアレルギーも起こしにくいという特性も備えています。

ちなみにチタンのグレードには「グレード2」と「グレード5」があります。

一般的に、グレード2は純チタン、グレード5は混ぜ物をしたチタンとなっており、素材としての特性に優れているのはグレード2チタンの方です。一方で、グレード2チタンは加工が難しく、高級な仕上げが難しくなっているというデメリットもあります。

このAQUADEEPについて言えば、高級感というよりは実用性・タフさにパラメーターを全振りした時計だと思うので、グレード2チタンを使用したことは大正解だと思います。

ケースはマットな質感で、折り紙を思わせるようなカクカクとした特徴的な造形(きっと加工に苦労したことと思います)。スポーティさや無骨さが伝わってきて、まさに”ツールウォッチ(道具としての時計)”という感じがします。

ムーブメント

続いてムーブメントについて見てみましょう。

時計に詳しくない方は驚くかもしれませんが、時計としての価格の大部分を決めるのはこのムーブメントだったりします。

ムーブメントというのは、車で言うところのエンジンのようなもので、その時計の”時計としての基本スペック(精度や機能など)”を決める心臓部のようなものです。

ムーブメントを自社で製造するには、数億円〜数十億円単位の設備や人的投資が必要になるため、必然と時計本体の価格が高くなるのです。

そのため、ほとんどの時計ブランドは自社でムーブメントを作らず、汎用ムーブメントを用いていたり、汎用ムーブメントを改造・チューンアップして使っていたりします(それでも数十万円〜数百万円する時計も多くあります)。

さて今回のAQUADEEPですが、多くの時計ブランドと同じように汎用ムーブメントを用いています。

使っているのは、NH35Aという日本製のムーブメント。日差は±40秒とホームページに書かれていますね。

この点、とても誠実で親切だと思います。

よくあるのが、「日本製ムーブメントを使っています!」とだけ謳って、精度や使っているムーブメントを明らかにしないパターン(やはり、心臓部はなるべく公にしたくないという心理が働くのでしょう)。

UNDONEはそこをしっかりと明記しており、好感度が高いなと感じました。

裏蓋はシースルーになっていて、中のムーブメントを見ることができます。

正直にいうと、数百万円もの高級時計をたくさん持っているような目の肥えた方を満足させるだけの美観を持ち合わせたムーブメントではないと思いますが、初めて機械式時計を持つという方には「機械式時計って面白い」と思ってもらえると思います。

スマートウォッチやクォーツ式(電池式)の時計が大半を占める現代において、数百もの細かいパーツがピッタリと噛み合わさって時を刻むそのアナログな姿、鼓動感はまるで生き物のようです。

きっと腕に相棒を乗せているという感覚になることでしょう。

近年、高級時計の価格はどんどんと上がり、なかなか手の出せるものでは無くなってしまいました。一方で、UNDONEのようなブランドが、良心的な価格で面白い時計を作っていたり、取り組みをしてくれるおかげで、時計の面白さや魅力が多くの方に伝わる可能性が広がっていると思います。

この時計がそのきっかけの一つとなれば、私としても嬉しいですね。

ストラップ(ラバーベルト)

ストラップはホームページで色々なものを選ぶことができます(どの色にしようかと妄想するのだけでもとても楽しいです(笑))。

今回お貸しいただいたものは、この時計の顔ともなっているオレンジのラバーストラップです。

オレンジ色というのは”光の届きにくい深海でも最後まで見える色”でもあるので、実はダイバーズウォッチと非常に相性の良い色なのです。

日常生活ではまずそんな深海に潜ることはないと思いますので(笑)、ファッションのアクセントしても非常に良いですね。

特に夏場では、とても爽やかに服に映えると思います。

実際、私が着用する中で見ていて元気が湧いてくる色というか、ハツラツとして元気カラーで良いなと思いました。

ラバーベルトは汗をかいても水洗いできるので、汗をかく夏場にもぴったりです。付け心地もしっかりとしていて、安定感がありました。

ちなみに、シックなレザーベルトも選べるので、気になる方はそちらも選んでみてください。

ラバーよりも落ち着いて大人な印象になると思います。

ホームページでカスタムするだけでも面白いので、ぜひ遊んでみてください(笑)。

AQUADEEP SIGNAL ORANGEのカスタムページ: https://undone.co.jp/customize/watch/aqd-369-bko?preset_id=759

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

今回はUNDONE(アンダーン)のAQUA DEEP SIGNAL ORANGEについてレビューさせて頂きました。

総評としては、この価格でこのスペックが手に入るというのは驚くべきことだと思いますし、実際に手に取ってみるとこだわるところと価格を抑えるところのバランスが良くできており、実用性に特化したアクティブなスポーツウォッチだと思いました。

また、UNDONEの時計自体も初めて触れましたが、この価格で時計の面白さ、楽しさを最大限に伝えてくれているブランドであると感じましたし、時計好きの間口を広げてくれる素晴らしい時計ブランドだと感じました。

近年人気と勢いが増しているので、今後の展開も楽しみです。

他の時計もお洒落で本格的な時計が揃っているので、気になる方はこちらのUNDONEホームページからご覧になってみてください→https://undone.co.jp/

それでは、また!最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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日本のマイクロブランド『JUNZEN』の”組み立てる時計”AKATSUKIをレビュー

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腕時計を買う人はたくさんいても、組み立てたことのある人は世界を見渡してもそうは居ないだろう。
そんな現状に、一石を投じる時計ブランドが日本の愛知県に誕生した。
その名も、JUNZEN。

今回、JUNZENが世に送る初めてのプロダクト”AKATSUKI”を試す機会を得たので、本音でレビューしていく。

Makuake先行販売ページ: https://www.makuake.com/project/junzen/

まずAKATSUKIを購入すると送られてくるのが、このツールロールだ。
こちらは愛知県の三河木綿というブランドのもので、刺し子織と呼ばれる伝統技法で作られており、柔道着に使用されるなど軽くて強靭な強さを誇る。

触り心地はさらさらと気持ちよく、上質さが五感を通して伝わってくる質実剛健な作りだ。

立ち上げ直後のマイクロブランドはどうしてもコストを抑えるために、こういった直接的に時計と関係ないところを安物に抑えがちだが、ここに手抜きがない点が素晴らしい。

日本の中小企業を応援したい、日本製にとことんこだわりたいというJUNZENの創業の想いが伝わってくる。

このツールロールを開いてみると、時計の組み立てに必要な工具がピシッと綺麗に並び、整理整頓にうるさい私にとっても視覚的にとても気持ちいい。

同梱されている工具はたくさんあるが、特に重要なツールは次の3つである。
1. ドライバー2本
2. ピンセット
3. 剣押し

これら3つの工具は、日本の明工舎製作所という有名な時計の工具メーカーのもの。
なお、それ以外の工具についてはコストを抑えるため輸入品にしたとのことだが、決して不足はない。
むしろきちんと説明してくれることに好感が持てる。

次に、時計のパーツ類をこだわりポイントと共に見てみよう。
1. ムーブメント: Miyota Cal.9039 (Miyotaが他者へ供給するムーブメントで最上位の機種)
2. ケース(SUS316L製、削り出し。風防は日本製のサファイヤクリスタル)
3. ケースバック(シースルー)
4. 文字盤(ブルーorシルバー)
5. レザーベルト(表面は栃木レザー、裏面は防臭抗菌の人工レザー)
6. その他細かなパーツ類

となっており、相当にコストを掛けてこだわったパーツが並んでいることが分かる。

なお、極力日本製にこだわったが、どうしても日本製を見つけられなかったというゴムのパッキン類、レザーベルトの裏材、尾錠は輸入品となっているそうだ。

つまり、この時計を構成する98%くらいは日本製と言えよう(筆者的にはもう純日本製と言ってしまっても良いような気がしてしまうが。笑)

前置きが長くなってしまったが、さっそく説明書を見ながら時計を組み立てていく。
筆者は時計を買うことはよくあるが、時計を組み立てるのは初めての経験なので、ちゃんと組み立てられるか少しの不安と緊張感がありつつも、ワクワク楽しみだ。

まずは、ムーブメントのサイドについている2つのネジを、ドライバーを使って3回転ほど緩める。

文字にすると何ということもない作業なのだが、実際に自分でやるとなると、その難しさに驚いた。

ムーブメントはどのようにして持つのか?寝かせてやるのか立ててやるのか?ドライバーの持ち方はどうするのか?など、様々な思考が巡ってくる。

今まで時計やムーブメントはたくさん見てきたが、実際に自分で手に触れると、考えることがたくさんのだと初手でいきなり気づかされた。

続いて、文字盤固定用リングを取り付け、文字盤をムーブメントの上に乗せる作業だ。

文字盤固定用リングを取り付ける時にピンセットを使ったのだが、このピンセットの質感の高さに驚いた。
先端がシュッと鋭利に尖っていて、思いのままに操りやすい。しかもノンマグネティックになっているようで、時計のパーツを磁気帯びさせる心配がないのだ。

さすが日本製。
日本人はあまり気が付かないかもしれないが、自国にこうした優れたメーカーがたくさんあるのは世界的に見れば非常に稀で恵まれている。
普段海外で仕事をしている筆者にとって、改めて日本のモノづくりの凄みを感じ、何だか誇らしさを感じた瞬間だった。

文字盤はブルーとシルバーの2種類からどちらか選べるが、今回筆者はブルー文字盤を選んだ。

文字盤中央は鮮やかなブルーで、外周側は黒くグラデーションになっており非常に美しい。
このボカシ加工は相当こだわって作ったことが伺える。
アプライドのインデックスも立体的でキラキラと煌めき、非常に綺麗だ。

文字盤を取り付けると、一気に時計らしくなった気がしてとても嬉しい(実際にはまだ完成度30%くらいなのだが。笑)

続いて、針を時針→分針→秒針の順に取り付けていく。
実は今回の一連の作業を通して最も苦戦したのが、この針の取り付けだった。

特に秒針は非常に細やかな調整が必要で、針を平行に取り付けられずに何度かやり直した。

それだけに秒針を取り付けて、無事に動き出し文字盤を元気よく駆け回った時は感動した。
何ということのない、時計の基本中の基本の動きなのだが、自分で組み立てたものの心臓が動き出したような気がしたのだ。

次に、リューズを引き抜いてムーブメントをケースに収める。そしてまたリューズを差し込み、ケースバックを取り付ける。

詳しい作業工程はここでは割愛させて頂くが、ムーブメントをケースに収めてから無事ムーブメントが駆動し始めたときはホッと一安心した(リューズを引き抜いてまた差し込むというのはドキドキした)。

最後にレザーベルトを取り付ける。

このレザーベルトは工具なしで取り付けられる仕様になっており、難なく取り付けることができた。

これで晴れてAKATSUKIの完成である。

全部でトータル2時間ほどを要した。
抱いた率直な感想としては、「想像以上にガチである」ということ。
組み立て式というと、3ステップ程でちゃちゃっと完成できるイメージが、本作品はそんな物ではない。
かと言って難しすぎると言うほどでもなく、大人が十分に楽しめる難易度であると感じた。

完成した時計は、バラバラの状態からは想像できないほどカッコよく美しい。
自分の子が可愛くない親などいない様に、自分で組み立てた時計はより一層の愛着を持てる。
その補正を加味しても、純粋に時計として素晴らしいクオリティを持っているのは嬉しい。

直径38mm、ケース厚10mmというサイズ感は、腕周り15.5cmの筆者の腕にはスウィートスポットであり大好きなサイズ感だ。

ノンデイトの文字盤は上下左右シンメトリーで心地よく、美しいボカシ加工のグラデーションが存分に楽しめる。

価格感が出やすい、針とインデックスはチープ感は皆無で立体感があり美しく煌めく。8万円台という本製品だが、お値段以上の高級感が漂う。

削り出しのケースもオーソドックスな形で使いやすい。ヘアライン加工とポリッシュ加工の使い分けも良く、横から見た時のラグの湾曲は美しいプロポーションだ。
ケースバックはシースルーで、自分で組み立てたムーブメントが見えるのも嬉しい。

栃木レザーのベルトも完成したては硬いのだが、おそらく腕馴染みも良く仕上がっていくのだろう。
唯一、輸入品となってしまった尾錠だけは少しクオリティが落ちると感じるが、価格を考えれば十分納得のいく範囲ではある。
どうしても気になる人は社外品を買って付け替えて対応することも可能だろう。

総じて、8万円台という価格でこのクオリティの時計が手に入るばかりでなく、高品質な工具やツールロール、そして時計を組み立てるという体験まで付いてくるのはかなりお得感があると感じた。

時計初心者はもちろん、時計玄人でも十分に楽しめ、そして満足できるクオリティに仕上がっていると思う。

時計を組み立てたという経験があるのと無いのでは、また違った時計観を得られるはずである。

ぜひ一度、手に取ってみてほしい。

Makuake先行販売ページ: https://www.makuake.com/project/junzen/

Makuakeの利用が初めての方やご質問はJUNZEN公式LINEからお問い合わせください→ https://lin.ee/Jr9kJYr6

動画でより詳しく見てみたい方は私のYouTube動画からどうぞ。

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