『時計が欲しいけど、どのブランドの時計を買うべきか?ブランドの立ち位置を知りたい!』
こんな疑問をお持ちでないでしょうか?
この記事は、腕時計コメント大賞も受賞した私が作成した「腕時計ブランド格付け表」を用いて、主要ブランドの立ち位置と特徴を紹介します!
このたった1記事で、時計ブランド44社の立ち位置と特徴が一気にわかるようになります。
なお、各ブランドの特徴や解説は以下の記事でも書いています。
目次
0. 腕時計ブランド格付け
0-1. 格付け表の見方
0-2. 格付け評価項目
格付けは「価格帯」「歴史性」「ストーリー性」「外装」「ムーブメント」「人気度」「ラインナップ」「資産価値」など、総合評価で格付けをしてみました。
基本的にはブランドの価格帯で段階分けしていますが、必ずしもその限りではありません。
同価格帯のブランドでは、中央寄りなほど総合評価が高くなっています。
※この格付け表の詳しい見方や、これを作った理由などを解説している動画をアップしました。合わせてご覧下さい。
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次の章から各クラスとブランドの紹介をしていきます。
1. 家宝級
◎エントリー価格がおおよそ250万円~
1. パテック・フィリップ
世界三大時計のなかでも頭一つ抜けていると言われるクラス。
資産価値が非常に高く、まさに家宝となり得るレベル。
1-1. パテック・フィリップ
すべての時計ブランドの頂点と言われるブランド。
資産価値が非常に高いうえに、永久修理を謳っており、まさに家宝として末永く代々受け継ぐことができる。
「PP(パテック・フィリップ)シール」という規格を設け、外装の仕上げの美しさはもちろん、内部機構まで究極の美しさを保証。
さらに精度も日差−3〜+2秒というロレックスに匹敵する極めて高精度を誇る。
ドレス系の「カラトラバ」、スポーツ系の「ノーチラス」が特に有名モデル。
2. 世界三大時計級
◎エントリー価格がおおよそ200万円~
パテック・フィリップと合わせて世界三大時計と呼ばれるクラス。
2-1. ヴァシュロン・コンスタンタン
1755年創業以来、一度も途切れず経営している世界最古の時計ブランド。
誇大広告はせず、目利き向け、愛好家向けのブランドであり、エレガントかつアンダーステートメント(控えめ)である。
世界で最も複雑な時計や、顧客のオーダーメイド時計も製作している。
ほとんどの時計で世界最高峰の栄誉である「ジュネーブシール」を獲得している。
ドレス系の「パトリモニー」や、スポーツ系の「オーヴァーシーズ」が特に有名モデル。
2-2. オーデマ・ピゲ
世界三大時計の中で、最も前衛的なブランド。
1972年に発表した「ロイヤルオーク」は、高級時計として初めてステンレスを使用した歴史に残る超名作。
現在でも入手が困難なほどの超人気モデル。
一方で、ドレス系は他2社に比べてマイナーであるが、歴史的には名作もたくさんある。
3. 雲上級/世界五大腕時計級
◎エントリー価格がおおよそ180万円~
先述の御三家ブランドと合わせて世界五大時計と言われる。
この5つのブランドは、雲の上の存在として言われることもあるため、雲上クラスとも呼ばれている。
3-1. ランゲ・アンド・ゾーネ
ドイツの至宝。五大時計の中で唯一、スイス以外の国のブランド。
1845年、宮廷時計師の弟子であったアドルフ・ランゲによりドイツのザクセン州グラスヒュッテの村で創業。
資源枯渇などで貧困に苦しんでいたグラスヒュッテを救う為、時計産業による村おこしのためだった。
グラスヒュッテはドイツ時計の聖地と成長するもの、第二次世界大戦時からランゲアンドゾーネは国営化されてしまう。
しかし、1990年に復活を果たし、瞬く間に現在の地位に上り詰めた。
内外装ともに仕上げの美しさは、パテック・フィリップに双璧を成せる唯一のブランドと名高い。
すべてのモデルに二度組みといわれる手法を用いて、徹底的に仕上げる。そのため、年間の生産数が極めて少ない。
貴金属のみのドレスウォッチを展開しているが、2019年11月に初のステンレス製スポーツモデル「オデュッセウス」が発表された。
フラッグシップモデルの「ランゲ1」、ドレスウォッチの「サクソニア」「1815」が特に人気。
3-2. ブレゲ
1775年創業。時計の技術革新を200年早めたと言われる、天才時計師ルイ・ブレゲが創業したブランド。
世界初の腕時計や自動巻き機構、クロノグラフ、トゥールビヨンなど、今日では時計の常識となっている機構を次々に発明した。
顧客名簿にはナポレオンやマリーアントワネットなど歴史上の名士が連なる。
ブレゲの時計はコインエッジベゼルやブレゲ針など、ブレゲならではの特徴が施されている。
ドレス系はもちろん、「タイプXX」というパイロットウォッチや、「マリーン」という海や船をモチーフにしたスポーツ時計もラインナップされている。
※動画で世界五大時計の特徴についてまとめました。字を読むのがめんどくさいという方は、聞き流しで理解できると思います。
4. 工芸品級
◎エントリー価格がおおよそ80万円~
実用品としてはもちろん、工芸品とも呼べるほどのクラス。
4-1. ジャガールクルト
超絶技巧の技術屋ブランド。
世界三大時計の全てのブランドにムーブメントを提供したことのある、ムーブメントの超名門。
これまでに数百の発明と、1000種類以上のキャリパーを製造している。
1931年に、イギリス将校にポロの競技で壊れない時計を依頼されたところ、時計を反転させてガラスを守る「レベルソ」を製作したことはあまりにも有名。同社の看板モデルである。
また、「マスターシリーズ」では1000時間の独自試験を課すなど、品質管理も超一流のメーカー。
ほとんどのブランドは2年である国際保証を、なんと8年間に設定している。
時計愛好家にファンが多く、玄人感満載のブランド。
4-2. ブランパン
1735年創業、現存する世界最古の時計ブランド。
1970年代、クオーツショックにより一時休眠するが、1983年に復活。
それ以降は、機械式時計の魅力を世間に再認識させるために複雑機構の機械式時計の開発に注力した。
もともとドレス系の時計に定評があったが、1953年にフランス海軍の要請で製作した世界初のダイバーズウォッチ「フィフティ・ファゾムス」が同社でも特に有名。
※ジャガールクルトとブランパンの解説を動画でしてみました。聞き流しもできると思います。
5. 工業製品の頂点級
◎エントリー価格がおおよそ60万円~
その名の通り、工業製品として頂点のクラス。
堅牢で高精度であり、まさに実生活において非常に頼もしいパートナー。
5-1. ロレックス
ロレックスの製品は、とにかく「堅牢」「高精度」。
ロレックスが使用している904Lというステンレスは傷や腐食に強いものの扱いが難しく、時計ブランドとしてはロレックスしか扱えないと言われている。
また通常の機械式時計は日差+/-20秒が一般的なのに対して、ロレックス製品は全て日差+/-2秒という超高精度を実現。
さらにその歴史も数々の逸話に彩られている。その結果、実用時計の頂点と言われ、非常に高い資産価値を持つ。
最近になって、オーバーホールの周期を通常の2倍である8~10年で良いことがアナウンスされた。機械自信の表れでもある。
何かの分野において突出しているブランドは多々あるが、すべての面でバランスが良いのはロレックス。
クロノグラフの「デイトナ」、ダイバーズウォッチの「サブマリーナ」、パイロットウォッチの「GMTマスターⅡ」、3針スポーツの「エクスプローラー1」など、各分野の歴史的なモデルを多数有する。
6. 実用時計の最高峰級
◎エントリー価格がおおよそ50万円~
実用時計の最高峰のブランドたち。
豊富な歴史を持ち、特定の分野においてロレックス以上の実績を持つこともあるクラス。
どれをとっても一生ものの価値がある。
6-1. オメガ
オメガの一番の特徴は「コーアクシャル」というムーブメント。
マスタークロノメーターという究極の試験を課し、最強ともと言えるスペックを持つ。
特に「耐磁性」はずば抜けていてMRIに入れても壊れないほど。電化製品や磁力にさらされる現代の強い味方である。
また、通常時計のオーバーホールが3~5年周期なのに対して、コーアクシャルはオーバーホール周期が8~10年となっておりランニングコストが安いことも特徴。
2018年7月以降の購入品は国際保証がロレックスと同じ5年に延びた。
NASAの公式時計として月面に降り立った「スピードマスター」や、ジェームズボンドの時計としても名高いダイバーズウォッチ「シーマスター」が二枚看板。
6-2. IWC
スイスの中でも珍しいドイツ語圏に位置するブランド。
そのためか、ドイツらしい上品で剛健な製品を作る。 このクラスでは珍しく、自社製品であれば永久に修理することを謳っている。
エントリー機には、汎用ムーブメントを改造して搭載しコストカットを実現する一方で、複雑機構時計も製作するなど合理的な経営をしている。
最近になって、国際保証は8年間保証とした。
多様なラインナップを持つが、1930年代からイギリス空軍に納入していたパイロットウォッチ「マーク」シリーズや、同じく1930年代に航海を続けるポルトガル商人のために製作した「ポルトギーゼ」が特に人気。
6-3. ブライトリング
パイロットウォッチの雄。
1910年代、飛行機の黎明期に、クロノグラフ(ストップウォッチ機能付き時計)を世界で初めて開発。
さらに1969年には、自動巻きクロノグラフを世界で最初に発表したメーカーの一つとなった。
航空機の進化に合わせて自社の時計も発展を遂げてきた。
特に1952年に製作された「ナビタイマー」は、クロノグラフと回転尺を搭載し、パイロットが様々な計算をできるようにした(フライトコンピューターと呼ばれる)。
2000年代に入ってからは、すべての製品をクロノメーター級(精度が日差-4~+6秒)にするなど進化を続ける。
ブライトリングの”翼B”のロゴは、個人的に全ブランドの中で一番好み。
6-4. グランドセイコー
1961年にセイコーから独立して歩みだした、日本のクラフトマンシップの結晶ともいえるブランド。
セイコーがクォーツ(電池で動く時計)の生みの親ということもあり、クォーツ時計のラインナップも充実。
さらに機械式とクォーツの配合モデルである「スプリングドライブ」は他社には真似できない唯一無二の存在。
“究極の普通”というコンセプト通り、一見普通の時計なのだが、その仕上げの美しさは普通ではない。
世界五大時計にも匹敵するレベルだと個人的には思う。
「基本を実直に磨き続けるとこうなるのか」と、感動すら覚える。
文字盤に和を感じるモデルも多く、海外ファンも非常に多くいる。
特に「雪白(スノーフレーク)」文字盤や幾何学模様の文字盤は世界でも類を見ない存在。
個人的に特に好きなのは「SBGW231」と「SBGA407」。
6-5. パネライ
1860年イタリアのフィレンツェで創業したブランド。
そのためか、どこか柔らかく、独特の雰囲気を醸し出す時計が特徴。大人の休日カジュアルには最高の相棒となる。
そして、ダイバーズウォッチの歴史を語る上では外せないブランドである。
しかし、その歴史は謎に包まれており、1930年代にイタリア海軍の特殊潜水工作部隊に納入されはじめ、近年まで門外不出のブランドであった。
市場の明るみに出るのは、実に1992年、冷戦終結以降である。その独特のデザインから、2000年代の”デカ厚時計”ブームを作り出した。
最近になって、国際保証は8年間保証とした。
近年では小さいサイズ展開も進み、日本人の腕にもなじみやすくなっている。
6-6. ゼニス
クロノグラフ(ストップウォッチ機能付き時計)の超名門ブランド。
ゼニスには「エルプリメロ」というモデルがあるが、実はそれはムーブメントの名前である。
ムーブメントの名前がそのまま時計のモデルになるほど、「エルプリメロ」というムーブメントは歴史に残る名機であり、ファンが多い。
かの有名なロレックスの「デイトナ」という時計でさえも、1988~2000年までエルプリメロを搭載していたほど。
また、スケルトンモデルも多く、名機エルプリメロを存分に見て楽しむことができるのも嬉しいポイント。
一方でパイロットウォッチの名門でもあり、1900年代からパイロットウォッチを作っていた。
“Pilot”と文字盤に書くことができるのはゼニスのみ。
近年、次々と意欲作を精力的に発表している。
6-7. カルティエ
「王の宝石、宝石の王」と謳われるカルティエ。
ジュエリーブランドのイメージが強いカルティエだが、実は時計の歴史はとても古く、「サントス」や「タンク」など名作を多く輩出している。
それどころか、世界で初めて男性用の腕時計を作ったのもカルティエである。
1904年、飛行機の黎明期に友人のアルベルト・サントスから飛行機の飛行中でも見やすい時計が欲しいと相談され、製作したのが「サントス」である。
これが、現在の男性用腕時計の始まりであり、礎となっていることはあまり知られていない。
また腕時計の世界三大グループの”リシュモン”の盟主も務める。
その名に恥じない、高貴でエレガントな時計を作っている。
6-8. ウブロ
様々な素材を使用したり、カラフルな時計を展開したりと、このクラスでは最も前衛的。
サイズも大きいものが多い。一目でパッと目を引く時計を作っている。
そのためか、スポーツ選手やアーティスト、経営者など、いわゆる“挑戦者”や”成功者”に好まれやすいという印象。
一方で、スポーティなテイストを残しつつもシンプルな時計も作っている。
このクラスの時計はいずれも100年以上続くブランドばかりだが、創業40年程度でこのクラスに入ってくることからもわかるとおり、とても勢いのあるブランド。
7. 実力者級
◎エントリー価格がおおよそ30万円~
タグホイヤーを中心にある専門分野に特化しているブランドが多く並ぶ。
各ブランドの看板モデルがおすすめ。
7-1. タグホイヤー
特にモータースポーツと深い関わりを持つブランド。
「カレラ」「モナコ」「フォーミュラ1」などモータースポーツの名を冠したモデルも多い。
イメージ通り、赤色配したり、カーボン調のモデルがあったり、スポーティでスピードを感じさせるデザインが多い。
また、世界で初めて自動巻きクロノグラフを発表したブランドのうちの一社であり、クロノグラフの名門でもある。
モータースポーツが好きな人におすすめ。コスパが良いので初めての一本にも◎。
おすすめは青文字盤の「モナコ」。
スティーブマックイーンが映画「栄光のル・マン」で着用したことで有名になった、唯一無二のタイムピース。
7-2. チューダー
ロレックスのセカンドラインとして1926年に創業された。
そのためロレックスと同じパーツが使われたり、形やデザインが似ているものも多い。
しかし現在は偉大な兄のもとを離れ、独自路線を歩んでいる。
日本には2018年に正式に上陸してきた。 ロレックス譲りの作りの良さや、デザイン、サイズ感の良さが好印象。
近年、チューダーのアンティークのダイバーズウォッチが高騰しており、将来性も有望。
比較的どのモデルもおすすめできるが、個人的に好きなのは「ブラックベイ58」
7-3. モンブラン
モンブランは、万年筆・筆記用具の超有名ブランドだが、腕時計部門は1997年からスタートした。
「ミネルバ」という名門ムーブメントメーカーを買収したことにより、自社製ムーブメントを搭載することに成功。
名門リシュモングループに属する。限定品の出来が良いイメージ。
特におすすめは、「モンブラン1858」シリーズ。
7-4. ジン
1961年、元ドイツ空軍のパイロット”ヘルムート・ジン”によって創業。
彼はパイロットの生命を左右するのは計器類の正確性であることを身をもって経験し、過酷な環境でも使用できる時計を開発するために「ジン特殊時計会社」を設立した。
時計好きでも知る人は少ないブランド。
それもそのはず、ジンは売り上げのほとんどを広告ではなく、研究・開発費に充てる為。
認知度は低いが、他のブランドでは実現できないような特殊機能を研究・開発し、世界各国の特殊な環境で働く者たちの心強いパートナーとなっている。
どのモデルもおすすめできるクオリティ。
7-5. フォルティス
世界で初めて自動巻き腕時計を開発・量産したブランド。
フォルティスの時計は、スイスのPC-7をはじめ世界60チーム以上の航空部隊に採用されている。
また、ソ連空軍に公式時計として納入され、ロシア空軍に引き継がれる。
この実績を評価されて、1994年ミール宇宙ステーション計画の宇宙飛行士標準装備器具に認定され、現在に至るまで宇宙での活動に従事している。
大気圏外で着用が許されているのは、オメガのスピードマスターとフォルティスのコスモノートのみである。
活動実績はスピードマスター以上であり、もっとも地球を周回している時計でもある。
特に「クラシック・コスモノート」がおすすめ。
8. 古豪級/おしゃれ新興級
◎エントリー価格がおおよそ20万円~
古豪はロンジン、オリス、ボール、ボーム&メルシェ。
新興お洒落ブランドはベル&ロス、ノモス、フレデリック・コンスタント。
両者とも確かなクオリティの時計を作っている。
ムーブメントは汎用品が使われているものが多く、低価格でメンテナンスがしやすい。
8-1. ロンジン
創業1832年の老舗ブランド。
第一回オリンピックの公式時計であったり、日本に現存する最古のロンジンは西郷隆盛のものなど豊富な歴史と逸話がある。
競馬や馬術界を長年サポートしており、数々の賞としてロンジンが贈られている。
クラシカルな時計を作るのがうまく、昔の時計をリニューアルして発表する流行を作り出したブランドでもある。
おすすめは「レジェンドダイバー」。クラシカルでエレガント、スポーティさがうまくミックスされている。
8-2. ベル&ロス
先に紹介した「ジン特殊時計会社」の時計に感銘を受けた時計マニア2人が1992年に創業したブランド。
航空機のコックピットの計器に着想を得たデザインとなっている。
四角いカタチがアイコニックで、幅広い層に受け入れられている。 ちなみに、あのキムタクも愛用している。
おすすめは扱いやすいサイズの「BR-03」と新作の「BR-05」。
8-3. ノモス
1992年、ドイツのグラスヒュッテに創業。
「デザインは機能に由来する」というドイツのバウハウス思想を反映し、気持ちよいまでのシンプルな時計が特徴。
数々のデザイン賞を受賞している。
現代のミニマリズムと相性が良く、ミニマリストが好むブランドでもある。
おすすめは「タンジェント」。
9. ベストエントリー級
◎エントリー価格がおおよそ5万円~
コストパフォーマンスに優れ、とりあえず初めて機械式時計を試してみようという方にピッタリのクラス。
ただしこのクラスはオーバーホールをするよりも買い換える方がコスパが良い可能性が高い。
この価格帯のおすすめの時計10本を以下の記事で紹介しています。
9-1. セイコー
1881年創業。
低価格帯から中価格帯まで数多くの時計を揃える時計の総合デパート。
しかもムーブメントからパーツまで全て自社で製造するマニュファクチュール。
低価格ながら品質が高いので、世界中にセイコーファンがたくさんいる。
おすすめは、ドレス系の「プレザージュ」、ダイバーズの「SKX007」、フィールドウォッチの「SARB017」、3針スポーツの「SARB033」。
9-2. ハミルトン
1892年にアメリカのペンシルバニアで誕生したブランド(現在はスイスに本部を構えている)。
そのため、アメリカの鉄道時計、戦争のミリタリーウォッチ、ハリウッド映画への提供など、ハミルトンの歴史はアメリカの歴史とも言える。
おすすめは「カーキフィールド」と「ベンチュラ」、「イントラマティック」。
9-3. ラコとストーヴァ
この2社は1920年代にドイツにて創業された。
第二次世界大戦では、ドイツ空軍に時計を納入していたことから、現在でも“フリーガー”と呼ばれるパイロットウォッチ時計を製造している。
低価格ながら、歴史的背景のある本格ミリタリーウォッチが手に入るブランド。
10. エントリー級
◎エントリー価格がおおよそ2万円~
1万円台から手に入る機械式時計もあり、学生にもおすすめ。
10-1. カシオ
機械式時計ではないが、世界中の大ベストセラー「G-SHOCK」を誇る。
世界中どこでも使われている究極のツール時計。
1万円台で、歴史あるアイコニックな時計が欲しければ、G-SHOCKの「GW-5000系」か「GW-5600系」がおすすめ。
10-2. オリエント
日本の時計ブランド。
セイコーやカシオ、シチズンのような知名度は高くはないが、お洒落で粋な時計を作っている。
車で言えば「マツダ」のような立ち位置だと個人的には思っている。
1万円台から手にすることができ、尚且つ玄人感も醸し出せる、高コスパのブランド。
おすすめはドレス系の「バンビーノ」、ダイバーズの「MAKOⅡ」。
11. まとめ
いかがだったでしょうか?
あくまで私個人の感覚で主要44ブランドを格付けさせて頂きました。
本当はもっと入れたいブランドもあったのですが、スペースの関係と、私の勉強不足から入れられないブランドもありました。
「このブランドはもっと上or下だ」とか「このブランドの位置はおかしい」などそれぞれ意見があると思います。
そんな意見交換ができるのも、時計の楽しいところだと思います。
また、時計は嗜好品であり、人それぞれ考え方や価値観が違うので、こうして格付けというのはナンセンスかもしれません。
しかし一方で、初めて時計を買う方に「各ブランドの特徴をなるべくわかりやすく紹介したい」と考えた時に、こういう表が一番わかりやすいと思ったので、表を作って記事を書くことにしました。
人それぞれなので正解はありませんが、時計を買う際の参考になればと思います。
最も安く時計を買いたい方、時計選びで迷っている方に向けた記事も書いているので、ぜひ読んでみて下さい。
それではまた!ありがとうございました。
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