腕時計のある人生

知ってた?時計カタログの深い魅力!ベスト5【時計カタログのレビュー】

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時計好きの皆さん、時計ブランドのカタログ貰っていますか?ちゃんと読んでいますか?

カタログはブランドの世界観の凝縮体。時計の紹介だけではなく、ブランドの歴史や想いが詰まっており、読み終えるとさながら時の旅をした気分になるときもあります。

本としても素晴らしく、インテリアとしても、格好がつく物もあります。

今回は、僕の持っているカタログの中から、特にお気に入りのカタログベスト5を発表し、その魅力をレビューしていきたいと思います!

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時計ブランドのカタログの魅力とおすすめベスト5

僕が持っている時計のカタログは以下のブランドのものです。どれも購入を検討しに、お店に訪れた際に頂いたものです。

・ランゲアンドゾーネ

・ヴァシュロン・コンスタンタン

・ジャガールクルト

・ブランパン

・ショパール

・ロレックス

・オメガ

・IWC

・ブライトリング

・グランドセイコー

・パネライ

・ゼニス

・チューダー

・ジン

・フォルティス

今回はこの15冊の中から、特に好きなカタログベスト5とその魅力について書いていきたいと思います。

第1位: ランゲアンドゾーネ

好きな時計カタログ1位は、世界五大時計ブランドでドイツの至宝と言われる「ランゲアンドゾーネ」のカタログです。

まず外観ですが、ランゲアンドゾーネのカタログは、写真のように縦長でスリムな形をしています。

色は上品なグレー。やはり、シルバーやグレーはドイツのカラーという感じがしますよね。

しっかりとした剛性感のあるハードカバーの表面は、波模様の加工がされていて、手触りがサラサラと心地良く、カタログを開く前から上質感が指先からヒシヒシ伝わってきます。

表紙をめくると、最初の驚きが待っていました。

表紙裏一面に渡って、同社のフラッグシップモデル「ランゲ1」が刻ざまれています。単なるプリントではなく、僅かに窪んでいて、表面処理も異なります。この辺りも圧倒的に質感高いですね。

このカタログも代名詞の「二度組み」してるんじゃないかと思うくらいです。笑

そしてページをめくっていくと、ランゲの偉大な功労者ウォルターランゲ氏の理念が書かれています。

「時計に要求されること、そして自分自身にも要求しなければならないことがある。それは、決して立ち止まってはならないということだ」

この言葉の重みはすごいですね。ウォルターランゲ氏を知っている人ならそう思うでしょう。

創業者アドルフ・ランゲのひ孫である、ウォルターランゲ氏は、1924年生まれ、時計学校在学中に第二次世界大戦が勃発。終戦前夜にランゲ社屋が空襲で焼失、戦争後は東ドイツの接収によりブランドが消滅してしまいます。

しかしそれから約40年後、ベルリンの壁崩壊をきっかけに、ウォルターランゲ氏は再びランゲアンドゾーネを復活させます。それからごく僅かな期間で、世界五大時計と言われるまでに成長させました。

そんな逆境を乗り越えてきた方の「立ち止まってはならない」という言葉には、すごく重みがあると思います。

ちなみにですが、ページをめくるたびに、すごくいい紙の香り?がします(変態)。

さらにページをめくっていくと、ランゲアンドゾーネの歴史や伝統について書かれています。そのどれもが非常に興味深い内容ですが、度々このブログでも紹介しているので省略します。

特筆すべきはトゥルトゥルの紙質の高さと、写真の美しさだと思います。ページ一杯に写されている文字盤やムーブメントの美しさは、本当に息をのむほどです。それくらい綺麗にプリントしています。

全120ページ。触って良し、見て良し、読んで良し、飾っても楽しめるカタログです。

ランゲアンドゾーネの物語をより詳しく知りたい方は、コチラがおすすめです→物語フェチの僕が選ぶ!感動の時計物語ベスト5【名機に名ストーリーあり】

第2位: ジン

好きなカタログ第2位は、ジンです。

ドイツブランドが1,2フィニッシュですね。

外観は、比較的コンパクトな長方形。シンプルに白ベースで、表紙の時計は年度によって違うようです。日本ではマイナーな存在だからか、ドイツ語表記になっています(中身は日本語)。

サラサラと滑るようなハードカバーで、強度がありますね。

表紙をめくると最初に目にするのは、CEOローター・シュミット氏の言葉。2017年に完成した新しいジン本社について語っていますね。

創業者のヘルムート・ジンさんは、2018年に102歳という年齢でお亡くなりになられました。僕が一番お会いしてみたいと思っていた、時計界の人物だったので非常に残念ですが、これからのジンに期待しています。

さらにページをめくっていくと、ジンと協力関係にある会社の詳しい説明書きが記されています。これは珍しいですよね。ケースメーカーやETA社やセリタ社の強みから歴史まで説明しています。

通常、時計ブランドは外部の会社のことは伏せたがる(汎用ムーブメントを使っていることを隠したがる)傾向があるのですが、ジンは包み隠さずオープンにし、さらにそのメーカーの解説までしてくれています。

ジンには、もともと真摯でプロフェッショナルな印象を持っていましたが、さらにクリーンでフェアな印象を持ちました。ジンのこういうところも大好きな一つです。

そして次のページから16ページに渡って、ジンの特殊機能の数々を詳細なデータ付きで紹介しています。ここの読みごたえが凄い!ジンを2位にした理由はここにあります。

例えば、「ドライテクノロジー」「ディアパル」「ハイドロ」「マグネティック・フィールド・プロテクション」「温度安定性テクノロジー」などなどです。

本当に読んでいて楽しいです。僕は仕事でよく飛行機に乗るのですが、一時期このジンのカタログを持って行って、機内の愛読書にしていたほどです。汗

この後に、よくある時計のモデル紹介ページなりますが、ここでも必ず特殊機能について書かれています。いかにジンがそこに重きを置いているか、そして自信があるか読み取れます。

ヒモのしおりが付いているのも地味に嬉しいポイントです。最後のページにはモデル毎の技術データが一覧表になっているので、圧倒的に見やすいです。

全163ページ。データブックとしても読み物としても、とても面白いカタログです。

ジンの創業物語などについて触れている記事はコチラです→パイロットウォッチとは?選び方とおすすめベスト10【ロマンある時計】

第3位: パネライ

好きな時計カタログ3位は、「パネライ」のカタログです。

外観は黒に、シルバー文字とクールでシックな感じです。これは意外でしたね。パネライはイタリア発祥のブランドで、潜水時計がブランドの顔なので、そっちのカラーを押してくると思ったのですが。

そして、小さくPANERAI PANERAIと印字され、極めて細いストライプ加工がされています。触っていて心地良い感触です。ソフトカバーとなっています。

表紙をめくると「全てのパネライウォッチが特別な存在なのは、それぞれにストーリーがあるからである」という一文からスタートします。

その通りだなあと思いました。時計は他の製品に比べて、スバ抜けてストーリー性が高いように思います。特にパネライは、その歴史がかなり特異なため、パネライならではのストーリーが形成されていますよね。

序文はパネライ創業の地、フィレンツェの物語から始まります。フィレンツェは、ルネッサンス発祥の地であり、芸術と科学発祥の地として知られています。

あのガリレオ・ガリレイゆかりの地でもあり、彼が振り子の等時性を発見したのもフィレンツェはピサの大聖堂のシャンデリアだと言われています。

さらに時代は進んで、戦争時代、イタリア海軍とのストーリー、そしてシルベスター・スタローンとの出会いから世界へ知られる存在になったことまで書かれています。

この序文が素晴らしいと思いました。創業の地の歴史から始まり、その流れの中にパネライというブランドがある。そして現在の時計のコレクションへと繋がっている。すべては繋がっていることを感じさせてくれます。

欧州では「Horology: 時計学」という意識が強く、時計を歴史や科学、芸術などと結び付けて考える文化が強いように思います。僕もその意識が強いので、この序文は響きました。

そしてパネライのカタログは写真がとても良く、見ていて楽しいです。質感もツルツルとし、特別感が漂います。巻末には、パネライの品質管理や技術についてしっかり書かれています。

全192ページ。素晴らしい序文から始まるストーリー仕立てのカタログです。

ダイバーズウォッチやパネライについてさらに詳しく書いている記事はコチラです→ダイバーズウォッチとは?選び方とおすすめベスト10【タフな相棒】

第4位: ヴァシュロン・コンスタンタン

好きな時計カタログ4位は、「ヴァシュロン・コンスタンタン」のカタログです。

外観はグレーにゴールド文字で印字されています。そしてヴァシュロンのロゴであるマルタ十字がプレスされています。

ハードカバーの表紙は、サラサラとしていて質感が高く、部屋に置いていても格好がつきそうです。

表紙をめくると「できる限り最善を尽くす、そう試みることは少なくとも可能である」という同メゾンのモットーが記されています。

一度も途切れることなく継続している世界最古のブランドは、常に最善を尽くしているのだと、改めて読み取れます。

読み進めていくと、モデルの紹介に入りますが、一番最初に登場するのが「レ・キャビノティエ」というモデルです。

これは顧客の要望に合わせて完全オーダーメイドで時計を作るシリーズで、超複雑時計や圧巻の芸術作品の数々が載っています。

随所に挿入されている写真が綺麗で、美しいムーブメントもたくさん見ることができます。

全163ページ。圧巻の芸術作品を楽しむことができるカタログです。

ヴァシュロン・コンスタンタンについて他にも書いている記事はコチラです→人と違う腕時計が欲しい人へ!時計愛好家も唸る通な時計ブランド5選

第5位: ブライトリング

好きな時計カタログ5位は、「ブライトリング」のカタログです。

外観はブライトリングの新しいロゴとイメージカラーのパターンになっていますね。イエローxネイビーでアクティブな印象な外観です。ソフトカバーになっています。

ページをめくると、ブライトリングの歴史が写真付きで紹介されています。

ブライトリングといえば、飛行機やクロノグラフのイメージが強いですが、やはりブランド初期からモータースポーツや航空業界と結びつきが強いことが読み取れます。

歴史コーナーの次に各モデルコーナーが始まりますが、一番目にナビタイマーを持ってきていますね。これは少し驚きました。

ブライトリングのフラッグシップモデルといえば、クロノマットという認識があったのですが、新CEOに変わりシンプル路線に舵を切ったためか、最初にナビタイマーが来ていますね。クロノマットは一番最後でした。

また、各モデル、カラー違いやストラップ違いなど、全てのパターンを載せてくれているので、イメージがしやすいと思いました。

全263ページ。圧倒的なボリュームと情報量をもったカタログです。

ただm、個人的には、ブライトリングの翼Bのロゴが好きだったので、戻してほしい気もします。いろんなロゴについて語っているコチラです→知ってた?あの有名時計ブランドのロゴと誕生秘話ベスト5

まとめ

おすすめカタログベスト5
1. ランゲアンドゾーネ

2. ジン
3. パネライ
4. ヴァシュロン・コンスタンタン
5. ブライトリング

いかがだったでしょうか?

今回は、見落とされがちなカタログの魅力について書いてみました。

時計ではなくて、まさかのカタログのレビューという珍企画?ですが、興味を持っていただけたら幸いです。

よく考えたら、カタログはブランドの入り口・玄関のようなもので、そこの手を抜くとお客さんは入ってきてくれませんよね。

そのため、各ブランドお金をかけて、工夫を凝らして、より魅力的な作品に仕上げてきているのも頷けます。

ある意味ブランドの世界観の凝縮体であるカタログ。無料でもらえるので、気にあるものがあればもらってみても損はありません。

僕も、パテック・フィリップやオーデマ・ピゲ、ブレゲなど気になるカタログはまだまだたくさんあるのですが、まだ購入検討段階に入っていないのと、心の準備が(ブティックは行きますが)。。笑

皆さんの時計選びの参考になれば嬉しいです!

もし腕時計選びで悩んだり、迷っているようでしたら「たったの3ステップで理想の腕時計を見つける方法」をまとめたので、これを読めば理想の時計にぐんっと近づくと思います。

ではまた!ありがとうございました。

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