腕時計のある人生

30歳男性スーツ仕事できれい目服好き必見!80万円以下おすすめ時計8選

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『30歳の記念に時計を買いたい!』『スーツときれい目の私服に似合う時計が欲しい』そう考える方は多いのではないでしょうか?

実は以前、インターネットを通して同様の相談を頂き、僕の見解でおすすめ時計をプレゼン、最終的に1本購入となり、大変満足していただけました。

今回の記事では、そのやりとりを元に、どのようにして、本当に満足のいく時計を探していくのか?

その方法をケーススタディしていきたいと思います(本人に許可受諾済)。

この記事を読めば、どのようにして本当に満足のいく時計を見つけていくのか?そのロジックを学ぶことができます。

この記事を書いている僕は、腕時計愛好歴4年、有名雑誌の時計レビュー企画で1000通の中から大賞に選ばれたり、腕時計コンサルタントとして一人ひとりにぴったりの腕時計を見つけるお手伝いをしています。

私は今でこそ、大の時計好きですが、腕時計に興味が出てきた当時は、時計に関して知識が全くなく、とにかくがむしゃらに調べて時間を浪費していました。

そして色々と遠回りをして、最終的に「こうすれば、満足のいく時計に出会える」という僕なりの方法にたどり着きました。

その内容を、この記事で公開します。迷っていた当時の自分に見せたいと思えるような内容にしていますので、同じ境遇の方の参考になれば嬉しいです。

ちなみに、30代の男性におすすめの時計ブランドベスト10をこちらの記事で公開しています→30代男性におすすめの時計ブランドランキング ベスト10

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30歳男性からの相談内容

まず初めに、相談者さんの相談内容を要約して書きたいと思います。

※質問の1~6は、僕がおすすめ時計を考える際に重要な情報(特に1~3)なので、必ず聞くようにしています。逆にこれらの情報を聞かずに、時計をおすすめすることは無理に等しいと思います。

たまに、ヒアリングもせずにおすすめをしてくる店員さんもいますが、あれらは信じない方が良いです…。ゴツいクロノグラフをON/OFFイケるという店員さんやメディアが多いことに驚きます。

時計を買う時は、時計に詳しい友人か、完全に中立な立場の詳しい人に聞くのが確実に良いです。

実際に頂いた相談内容

1. 予算

60〜80万円くらい

2. ライフスタイル (どの場面で時計を使用するか。スーツ仕事?私服の系統は?休日の過ごし方は?など)

スーツでの社内勤務。スーツはイタリアブランドを多く着用。コートはバーバリーのトレンチコート。
系統としては、シンプルで上質な大人っぽい感じを好んでいます。バーバリートレンチコートの様に歴史ある定番の物は間違いないっとおもっています。
休日は、ジムやサーフィンをしたり、カフェでゆっくりしたり、妻と買い物や食事を楽しんで過ごします。
付ける場面は、仕事、プライベート共に使いたいと思っています。

3. ブランド (気になるブランドがあるかどうか)

あまり詳しくないので分からないですが、カルティエ(妻が好きでタンクを付けています。また結婚指輪もカルティエを使っています)か何となくHUBLOTです。

4. 腕のサイズや体型

体型はXXセンチ、〇〇キロの比較的ガッチリしてます。

5. コレクション (すでに時計を持っている方は、教えて頂ければ、コレクションのバランスから判断します)

今まであまり腕に物を付ける事が得意ではなかったので、しっかりした時計は持っていません。

6. タイミング (記念日やお祝いに買いたいかどうか)

30歳記念です。

相談内容から判断できること

予算: 60~80万円

予算60~80万円ということで、僕の作成した表で狙うブランドを「工芸品級~実用時計の最高峰級」に絞ることができます。

この表と各ブランドの解説について知りたい方はこちらです→1記事でわかる!時計ブランド44社の特徴と格付け 2020年度版

ライフスタイル: スーツ仕事とプライベートの両用

時計と服装の合わせ方表

頂いた情報から、相談者の性格は「シンプルで上質なものを長く使いたい。定番で時代に流されないタイムレスなものが好き。アメリカよりもヨーロッパ。レトロorヴィンテージよりもクラシック。力強いものよりも美しいものが好き」という雰囲気を感じました。

そのため、選ぶべき時計は、「シンプルでミニマルなもの。歴史的背景があって、時代に流されないもの。ヨーロピアンな雰囲気とマッチすれば尚良し。ただし、スーツでも私服でも使い、アクティブな趣味もあるので、華奢すぎず、ある程度の耐久性がある時計」と判断しました。

そうすると、選ぶべき時計のタイプは、以下の2種類になります。

ドレスウォッチ: 時間が分かるのみのシンプルな時計。薄いため袖口への収まりがよく、フォーマル着に◎。だが、スポーティな場面には不向きで耐久性に少し難あり。基本的に革ベルト。

3針スポーツウォッチ: ドレスウォッチに耐久性を持たせたもの。余計な機能は付けず、シンプルさを維持。ステンレスベルトが主流。フォーマル着~Tシャツまで守備範囲が広い。タキシードなどには△。

さらに、イタリア上級ブランドのスーツ、バーバリーのトレンチコートを愛用しているということで、ヨーロピアンテイストが強いブランドが好きそうと考え、カルティエパネライを最上位に考えました。

しかし、時計単体を考えればロレックス、グランドセイコー、IWC、オメガ、ジャガールクルトなども素晴らしいので、候補に加えました。

時計と服装の合わせ方の詳しい解説はこちらです→腕時計をおしゃれに着けこなすコツ【メンズの腕時計と服装の合わせ方】

ブランド: カルティエかウブロ

相談者さんの奥様がカルティエを使われているという事で、カルティエを第一候補にしました。

ウブロはなんとなくということだったので、第8候補として一応入れることにしました。

各ブランドの特徴を一言でサクッと知りたい方はこちらがおすすめです→あの人気時計ブランド16社の特徴を「漢字一文字」で表してみた

スーツ仕事できれい目服好きの30歳男性 80万円以下のおすすめ時計8選

実際に、僕が相談者さんにプレゼンした8本の時計を並べていきます。

メールでのやりとりの際は、それぞれの時計の特徴や歴史など、長文で書いているのですが、今回ここでは要約して書きたいと思います。

特に「なぜこの時計が相談者さんに良いと思ったのか」について書いていきます。

1: カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」

まず、相談を受けて真っ先に思い浮かんだ時計がこの「サントス ドゥ カルティエ」です。

相談者さんの奥様がカルティエのタンクを愛用されている事、ヨーロピアンな物がお好きだという事、昔からある定番品が好きであるという事でカルティエはぴったりです。

さらに、サントス ドゥ カルティエは、ストラップをワンタッチで交換できるので、スーツにも私服にも対応できる時計ということも強みです。

そして、防水性も10気圧防水と、デイリーで使いやすいスペックです。

ローマ数字の高貴な雰囲気と、バーバリーのトレンチコートは絶妙にマッチングすると思います。

サントスについてより詳しく書いている記事はコチラ→パイロットウォッチとは?選び方とおすすめベスト10【ロマンある時計】

2. ジャガールクルト「レベルソ」

次に思い浮かんだのは、ジャガールクルト「レベルソ」です。

この時計も、相談者さんの雰囲気やライフスタイル、ものの考え方にぴったりだと思いました。

奥様もカルティエのタンクをされているので、レベルソと”アール・デコ”ペアウォッチというのも素敵だと考えた次第です。

スーツから私服にも合わせやすいです。また、僕がおすすめしたラインナップの中では、最も着用者を知的で上品に見せてくれる時計だと思います。

レベルソについてより詳しく書いている記事はコチラ→【名作に宿る歴史と物語】生涯付き合える大定番の傑作腕時計12選

3. パネライ「ルミノール」

3番目に思い浮かんだのはパネライの「ルミノール」です。

バーバリーのトレンチコートや、イタリアブランドのスーツと相性の良い時計というと、ロレックスよりもパネライだと思いました。

300m防水を備えているので(PAM1048をおすすめ)、趣味のサーフィンにも着けていくことができますし、海辺のカフェでは最高に決まると思います。

唯一、厚さが15.5mmと分厚いので、フォーマルスーツの場合は、そこだけ若干気になるところではあります。

パネライについてより詳しく書いている記事はコチラ→ダイバーズウォッチとは?選び方とおすすめベスト10【タフな相棒】

4. ロレックス「エクスプローラー1」

先述のカルティエ、パネライ、ジャガールクルトは、相談者さんの雰囲気やライフスタイルを重視して選んだ時計です。

一方、時計単体で考えた時に、最初におすすめしたいモデルがこのエクスプローラー1です。

圧倒的な精度の高さ、耐久性、価値の落ちにくさ、維持費の安さなど、初めて時計を買う場合でも安心できる要素がたくさんあり、”失敗のない時計”と言えます。

大きさやデザインとしても、スーツから私服まで幅広く合わせられるのも大きな魅力の一本です。

しかし、エクスプローラー1はどちらかというと、ソリッドな印象なので、相談者さんの雰囲気やライフスタイルを考えると、カルティエやパネライ、ジャガールクルトに分があると感じ、4番手候補としておすすめしました。

なぜロレックスが一番最初の時計に最適なのか?その詳しい理由はコチラ→なぜ、最初の高級時計にロレックスが最適か?5つの理由とおすすめモデル紹介

5. IWC「インヂュニア」

IWCのインヂュニアもエクスプローラー1と同様に、高い耐久性(耐磁性)とスーツから私服まで合わせやすい時計ということで、ラインナップに加えました。

もともと、エンジニアのために作られた時計ということと、IWCというブランドイメージから、エクスプローラー1よりも、さらに真面目な印象でしょうか。

相談者さんの会社のイメージから、インヂュニアもぴったり合うと思ったこともあり、5番手候補としておすすめしました。

IWCのイメージや各ブランドのイメージを端的に書いた記事はコチラ→クルマ好き必見!時計ブランド18社を車のメーカーで例えてみた

6. グランドセイコー「SBGA211」

SBGA211もエクスプローラー1とインヂュニアと同様、高い実用性と服の合わせやすさから、おすすめに加えました。インヂュニアよりも、さらに真面目という印象です。

このSBGA211はスプリングドライブというグランドセイコーのみが作れる独自のムーブメントを搭載し、文字盤はスノーフレークという独特の雪代模様になっています。

ブランドイメージも良く、精度も実用性も高いため、日本のビジネスマンにウケが良い時計ということで、6番手候補としておすすめしました。

グランドセイコーの凄さは何なのか?普通に見えて普通じゃない秘密とは?グランドセイコーを選ぶとはどういうことなのか書いた記事はコチラ→人と違う腕時計が欲しい人へ!時計愛好家も唸る通な時計ブランド5選

7. オメガ「レイルマスター」

レイルマスターもIWCのインヂュニアと同じく、エンジニアのために作られた時計です。同様の理由で候補に入れました。

ただ、オメガはスポーティでアクティブなブランドイメージが強いので、相談者さんの雰囲気からは、少し遠ざかる気がしたので、この位置にしました。

オメガのイメージや各ブランドのイメージを端的に書いた記事はコチラ→あの人気時計ブランド16社の特徴を「漢字一文字」で表してみた

8. ウブロ「クラシックフュージョン」

相談者さんの気になるブランドに、何となくウブロというのがあったので候補に加えました。

ウブロは1979年創業と新興ブランドで、「異なる素材の融合」をテーマに掲げるブランドです。

ゴツくイケイケの時計が多く、相談者さんのイメージとは程遠いブランドなのですが、このクラシックフュージョンは「ラグスポ」と呼ばれる流行りのジャンルで、着けやすく、おすすめ8番手として入れました。

クラシックフュージョンやラグスポについて詳しく解説、選び方についてより詳しく知りたい方はコチラ→万能な高級時計が欲しい人へ!ラグスポ時計の選び方とおすすめ10選

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どこで時計を買うのがベストか?中古はありか?

出典: https://www.insidehook.com/daily_brief/watches/ellen-degeneres-buys-60s-era-rolex-daytona-from-amsterdam-shop

8本の時計をプレゼンしたところ、最終的にカルティエの「サントス ドゥ カルティエ」が欲しいということになりました。

そして、次に相談者さんが悩まれたのは、「どこで買うか」問題です。これは誰しもが悩むところだと思います。相談者さんには、詳しく説明したのですが、ここでは割愛します。

どこで買うのが良いのか?ネットで買うのは大丈夫なのか?中古品を買う時の注意点は?など、わかりやすくまとめている記事も書いていますので、おすすめです。

【重要】中古の時計を買う前に絶対にチェックするべきポイント5つ

腕時計の正規品と並行輸入品の違いとは?ネットで買うのはありか?

安く時計を買いたい方必見!あの高級時計を最も安く買う方法とは?

まとめ

出典: https://pixabay.com/

いかがだったでしょうか?

今回は、実際に僕が受けた相談と回答を例に、ケーススタディしてみました。

最終的に、相談者さんは「サントス ドゥ カルティエ」を購入し、とても喜んでいただけました。

僕もとても嬉しかったので、実際に頂いたお言葉の一部を載せたいと思います。笑

「ご連絡ありがとうございます。また大変詳しいご解説大変勉強になります。私以上に私の好みを捉えておりとてもびっくりしました笑

ご提案頂いたお品もどれも素晴らしく、またバックボーンを知ると一層魅力的に感じる物なのですね!読み物としても、とても楽しませて頂きました!とても良い買い物が出来ました!」

「読み物としても楽しませて頂きました!」という言葉をもらったのが一番うれしかったです。

時計は購入するのも楽しいのですが、その裏側のストーリーや迷っている時も楽しいからです(なのでこのブログでは時計のストーリーや歴史を重視して書いています)。

そこの楽しみを提供できたというのは、時計好き冥利に尽きます。

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