【宇宙一の時計】フォルティス クラシック・コスモノート【レビュー】

Fortis(フォルティス)という時計ブランドをご存知でしょうか？

実は、地球を代表する時計ブランドであり、宇宙一の時計を作っていると言っても過言ではないブランドなのです。

そんなフォルティスの100本限定モデル「クラシック・コスモノート Limited Edition」を購入してから2年が経ったので、レビューをしていきたいと思います。

フォルティス クラシック・コスモノート【購入レビュー】

1. ブランド性: 7.5点

 

上の格付け表の通り、「実力者級」と位置付けたフォルティスのブランド性は7.5点です。

フォルティスは、日本ではあまり有名ではありませんが、世界で初めて自動巻き腕時計を開発・量産したブランドです。

さらに、スイスのPC-7をはじめ世界60チーム以上の航空部隊に採用されています。

また、ソ連空軍の公式時計であった経緯から、ロシア空軍に引き継がれました。

この実績を評価されて、1994年ミール宇宙ステーション計画の宇宙飛行士標準装備器具に認定され、現在に至るまで宇宙での活動に従事しています。

すなわち、今この瞬間もフォルティスの時計は宇宙空間で地球の周りを回り続けているのです。まさに、“実力者”と呼べるブランド性だと思います。

宇宙での活動実績は、あのオメガのスピードマスター以上でもあり、まさに宇宙一のスペースウォッチとも言えるかもしれません。

僕はそんなブランド性に惚れて、「フォルティスの時計がほしいなあ」と思っていたところ、今回の限定モデルを知り、即座に予約しました。

後にも先にも、即決した時計はこれだけです。

各ブランドのブランド性が気になる方におすすめの記事はこちらです→1記事でわかる！時計ブランド44社の特徴と格付け 2020年度版

2. 歴史/ストーリー: 8.5点

フォルティス クラシック・コスモノートの歴史/ストーリーは8.5点です。

1994年以降、ミール宇宙ステーション計画の宇宙飛行士標準装備器具に認定され、現在に至るまで宇宙での活動に従事しています。

現在は、後継機の「コスモノート」が使用されていますが、かつてはこの「クラシック・コスモノート」が宇宙で使用され、人類活動に貢献してきました。

そんなクラシック・コスモノートの中でも、僕が購入したLimited Editionは2018年発売で、世界限定100本のモデルです。

これは、ソ連のソユーズ有人飛行成功から50周年を記念したモデルとなっています。

宇宙と時計の歩みについてはコチラを合わせてご覧ください→宇宙好き必見！あの宇宙飛行士を支えた腕時計とその物語 5選

3. 外装/質感/ベルト: 8点

外装や質感は8点といったところでしょうか。

ベゼルはセラミックになっています。このタキメーターの彫りがもう少し深くクッキリとしていればさらに良かったです。

その他の外装に関しては、価格相応かなという評価に対して、文字盤の質は結構高いと思いました。

アワーインデックスがくっきりとアプライドになっており、縁取りも綺麗にされています。文字盤に奥行き感が出て、一番気に入っているポイントです。

ベルトはカーフ革です。白のステッチが、文字盤と合っていて、時計全体の纏まり感が増して良いですね。

4. ムーブメント/精度: 8点

ムーブメント/精度は8点です。

ムーブメントは、汎用クロノグラフの名機Valjoux7750を載せています。パワーリザーブは44時間。

ローターには、「World’s First Manufacturer of Automatic Wrist Watches」と書かれていますね。やはり、世界で初めての自動巻き腕時計を製造したという自負が強いようです。

そして☆は、宇宙を表しているのでしょうか。

突出して美しいムーブメントというわけでもないので、個人的には裏透けよりも、ソリッドバックにして、「ロスコスモス」の刻印でもしてくれている方が嬉しかったです。笑

精度は、あまり気にしておらず、正確に計測したことはありませんが、通常のValjoux7750の許容値内だと思います。

5. デザイン/サイズ: 9.5点

デザイン/サイズは9.5点です。

個人的に、この時計で一番気に入っているのがデザインです。

基本的なValjoux7750の時計と同じく、タテ目の3カウンターですね。ですが、“奥行き感”や“立体感”が他の時計よりもあるように思います。

まず、文字盤の中央は蓄光盤が鎮座し、夜間は圧倒的な視認性を確保してくれます(宇宙でも視認性抜群そうですね)。

さらにその上には、アプライドのアワーインデックスがあり、立体感を感じます。

また、時針・分針・秒針も高く積みあがったような感じで、これも立体感の助長になっていると思います。

フラットな文字盤が好きな人もいると思いますが、僕はダイバーズウォッチのような奥行き感や立体感のある文字盤が好きなので、この時計のデザイン評価は高いです。

文字盤の周りの目盛りも、精巧に書かれていて、視認性が高いです。

6. 操作感/心地良さ: 8点

操作感/心地良さは8点です。

使用していて、不便を感じたことはありません。

クロノグラフ機能ですが、誤操作防止機能が付いているため、一度スクリューを緩めてから押す必要があります。

僕はほぼクロノグラフを使わないので、むしろ防水性などに役立っていると考えればプラス要素です。

ローターがギュルン！ギュルン！となかなか遠心力を感じるくらいの回り方をします。

ドレスウォッチでこれでは困りますが、宇宙飛行士向けの時計なので、「おお、頼もしいな～」としか思っていません。笑

7. 汎用性/使用範囲: 8点

汎用性/使用範囲は、一般的なクロノグラフと同じく8点としました。

ビジネスカジュアル～アウトドアまでならうまく対応できると思います。

厚さが15mmと分厚いので、文字盤の煩雑さと相まって、フォーマルシーンには似合わないでしょう。

メンズファッションと時計のマッチングについて詳しく知りたい方はコチラの記事がおすすめです→腕時計をおしゃれに着けこなすコツ【メンズの腕時計と服装の合わせ方】

8. コストパフォーマンス: 8点

コストパフォーマンスは、8点としました。

世界限定100本だったので、勢いで予約して購入しました。確か税込みで37.5万円だったと思います。

その後、しばらくしても並行輸入でもう少し安く買えたので、「あ～予約しないで待ってても良かったな～」と思いました。

ただ、今は新品で買えるところはなく、中古でも見当たらないので、結局買ってよかったと思います。

パフォーマンスは価格相応でしょうか。デザインはそれ以上に気に入っています。

また、時計好きでもあまり知らないブランド性、ユニークな歴史と実力が気に入っています。

9. 資産価値: 7.5点

資産価値は7.5点としました。

世界限定100本ということでレアですが、認知度も低いため需要があまりなく、資産価値は低めでしょう。

正規品と並行品のメリット・デメリットが知りたい方は、コチラの記事がおすすめです→腕時計の正規品と並行輸入品の違いとは？ネットで買うのはありか？

10. 堅牢性/機能性: 7点

10-1. 防水性: 1点

防水性は1点。

100m防水です。クロノグラフとしてはかなり優秀ですよね。

10-2. 耐磁性: 0.5点

調べてみても、耐磁性に関する記述は見当たりませんでした。よって0.5点としています。

10-3. 耐傷性: 2点

耐傷性は2点です。ステンレス製に加えて、サファイアガラスの風防、そしてベゼルにはセラミックを用いています。

10-4. 耐衝撃性: 1.5点

耐衝撃性は1.5点です。

スペック上では特に衝撃に強いという文言は見当たりませんが、スペースウォッチということで、基礎的な耐衝撃性はあると思います。

10-5. 特殊機能: 2点

特殊機能は2点です。

クロノグラフ機能がついています。また、デイ&デイト表示も備わっており、さらに文字盤全体に蓄光機能が備わっています。

まさに宇宙仕様の機能と言えるのではないでしょうか。

【採点結果】フォルティス クラシック・コスモノートの総合点: 80点

 「クラシック・コスモノート」の採点結果は…「総合点80点」「堅牢性/機能性抜き満足度 81%」となりました！

時計史に残る偉大な功績、そして宇宙活動の素晴らしい実績を持ちながら、意外と時計好きにも知られていないフォルティス。

そんな「知る人ぞ知る」感が良いですね。

また、このクラシック・コスモノートのデザインがとても気に入っています。本当にカッコいいです。

個人的には、スピードタイマーの対抗馬筆頭なのではないかとさえ思っています。

今回の記事が、時計選びの参考になれば幸いです。

それではまた！ありがとうございました。

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