先日、WebChronosの編集長広田氏のコラム今、時計を着けるということを拝読し、僕も「なぜ、この時代に腕時計をするのか?」ということについて、改めて書いてみたいと思いました。
そこで、本記事は僕の思う「今、腕時計をする意味」と、なぜこのブログのタイトルを「腕時計のある人生」にしたのか?について綴りたいと思います。
目次
今、腕時計をする意味
「スマホがあるのに、なんで腕時計する必要があるの?」こう思う人は多いのではないでしょうか?
とても良くわかります。僕も、時計に興味がない時代には、時計をする意味が全くもってわかりませんでした。
スマホもPCも普及して、どこでも正確な時間が見れる現代において、なぜ時計をするのか?なぜ時計に魅了される人がいるのか?なぜ車よりも高い時計があり、それを買う人がいるのか?
疑問だらけで、それはいくら考えてみても答えは出ませんでした。
インターネットで調べてみると、
・社会人の身だしなみルールとして必要
・ステータスシンボルとして着ける
・投資、投機の一種
・自己表現の一つ
という回答が見当たりましたが、どれも今一つ、時計を買う動機には繋がりませんでした。
それから月日が流れ、社会人丸三年を終えたころ、何か記念品が欲しいと思い、何となくイメージで、20万円くらいのオメガのクォーツ時計を買おうとしていました。
しかし、仲の良い職場のオーストラリア人に相談したところ、価値観をガラリと変えられ、運命的にロレックスのサブマリーナの購入に至りました。
当時の様子を詳しく書いた記事はコチラ→正規店で購入!ロレックス サブマリーナを最初の腕時計に選んだ理由
腕時計は、歴史を刻む装置=形見
ロレックスのサブマリーナを手にしてから、時計に対する考えががらりと変わりました。
時計を【時間を見る道具】から【歴史を刻むウェアラブル装置】として考えるようになったのです。
当たり前ですが、時計はどこにでも着けていけます。
仕事、家族と過ごす休日、海外旅行、プロポーズの時、子供が生まれる瞬間、大きなことを成し遂げた時…その全ての瞬間に立ち会うことができるのは、自分自身と時計です。
つまり、時計は自分と同じ時間を過ごし、同じ経験・歴史を積んでいる分身と言うことができます。言い換えれば、形見になるという事です。
時計ほど、形見に適したものは他にないと僕は考えています。
時計は、保管場所が小さくて済みます。さらに維持費も家やクルマに比べれば安いです。そして、着ける人の好みをあまり選ばず、世界中どこでもすぐに換金することができます。
歴史性や物語性、永続性や実用性が高い点も形見として重要な要素です。
事実、時計ブランドの頂点であるパテック・フィリップのキャッチコピーは「親から子へ、子から孫へ」となっています。
したがって、腕時計をするということは、ある意味、終活の一環とも言えるかもしれません。
つまり、自分の終わりの時を意識するということです。そうすると、今自分が過ごす日々・時間が違って見えてきます。
先日、『100日後に死ぬワニ』というTwitterの4コマ漫画が大変話題になりました。
この4コマ漫画は、素朴なワニ君の何気ない日常を描いたものです。しかし、タイトルの通り、読者はワニ君が死ぬ日がわかります。
そうすると、ワニ君の何気ない日常が、違って見えてきたはずです。友達との会話、恋心、景色、表情一つも愛おしく思えたのではないでしょうか?
それは何故か?読者がワニ君の終わりの時を意識しているからです。
時計も同じです。時計を歴史を刻むウェアラブル装置=形見と考えれば、自らの終わりの時を意識するようになり、何気ない日々も特別な時間のように思えてきます。
そしていつの日か、子供や大切な人へ、時計を自分の歴史や経験、物語と一緒に託すのです。
「今、腕時計をする意味」は、そこにあると僕は考えています。
ブログのタイトルを「腕時計のある人生」にした理由と、開設した思い
このブログのタイトルを「腕時計のある人生」としているのも“時計を歴史を刻むウェアラブル装置=形見と考え、時計と素敵な人生を歩んで欲しい。あなたの物語を積みあげて欲しい”という思いから名付けました。
そして、時計を買うのであれば、大切な人に引き継ぎできるような、あなたにとって理想の時計を選んでほしいと僕は思っています。
しかし、この“理想の時計”を探すのが難しいのが実情です。ブランド性やアフターサービス、歴史や資産価値、サイズや耐久性など考えるべきことがたくさんあります。
そして厄介なことに、日本の多くのメディアや時計屋の店員さんは、推し商品やノルマがあるため、本当にあなたにぴったりの時計を教えてはくれません。自分のテリトリーからしかおすすめできないのです。
例えば、スーツに似合うはずもないゴツイ時計を、「ON/OFFともに使えます。大変お似合いです。」という店員さんが多いですし、それを信じてしまっている人も多いです。
そのような情報で、貴重な初めての時計を手にして欲しくない。もっと考慮するべきこともある。そんな思いから、このブログをはじめました。
したがって、このブログの記事は、基本的に「初めて時計を買おうとしている人」をターゲットにしています。
なぜなら、僕がはじめての時計を探している時、良い指針となるものが無く、右も左もわからず苦労したからです。
あの時「こんなブログや記事があったら良いのにな」と思ったことを記事にしています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、「今、腕時計をする意味」と「腕時計のある人生」の由来について書かせて頂きました。
「腕時計=歴史を刻むウェアラブル装置=形見=終活=自分の終わりを意識する」と書くと大げさかもしれません。しかし、少しでもその意識を持っているのは事実です。
僕は、他にこのような考え方の人に今まで出会ったことが無く、インターネット上でも見たことない意見です。なので、極少数派だと思います(もしかしたら僕一人かも)。
それでも、今後もこのスタンスを変えずに続けていきたいと思います。
拙い文章ばかりの弱小ブログですが、引き続き、読んで頂けたら嬉しいです。
Start your own legacy.
※2020年4月1日、Youtube【腕時計のある人生チャンネル】を始めました。
この動画(初めてUPした動画)では「今、腕時計をする意味」「なぜ腕時計のある人生を立ち上げたか」について語っています。
もしよろしければ、見て頂ければ嬉しいです。
それでは、また!ありがとうございました。